でーれーガールズ

原田マハ 祥伝社 2011年9月

でーれーガールズ/原田マハ
¥1,470
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漫画家の小日向アユコ(本名・佐々岡鮎子)は30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。母校の女子高で講演会をするためだ。 講演会前々日、この機会にと高校の同級生たちが同窓会を開いてくれた。そこでアユコは30年ぶりに親友の武美と再会する。武美は母校の教師になっていた。 アユコを招いたのも武美だという。実は30年前、アユコと武美には忘れられない思い出があった。 1980年、岡山――。東京から引っ越してきたばかりの佐々岡鮎子はクラスに友達がいない。心の支えは、かっこよくてギターもうまい大学生の彼、ヒデホく んだった。ところが、二人を主人公に描いた恋愛マンガを、クラスの秋本武美に見られてしまう。美人で勝気な武美に、鮎子はいつもからかわれていたのだ。し かし、武美は物語の続きを読みたがって……。かけがえのない友だちに会いたくなる、感動の物語。



漫画家として活躍している小日向アユコは、母校の講演会をするために、岡山県に来る。そして、30年前の高校生時代を思い出す。

歯の浮くような、甘い言葉にあこがれ、純愛を夢見ていた高校時代。友達に、彼の話をする時、これが、またうれしくて、楽しくて・・・・・・・・・・・・

私も、高校生のころを思い出した。アユコと同じように、恋に恋をしていたな。高校時代のころを思うと、胸がキュンとなる。


甘くて、苦い、恋愛、友情。その時は、感じなかったが、今思うと、何もかもが輝いていたように思う。

30年後、漫画家として成功したアユコ。そのアユコに武美が、どうしても講演をしてもらいたいという気持ちが、とても熱かったな。

義理の両親とけなげに暮らす武美なのに、こんな風になってしまうとは!

友達っていいなあって心から思える一冊だった。

お気に入り度★★★