フリーター、家を買う。

有川浩 幻冬舎 2009年8月

フリーター、家を買う。/有川 浩
¥1,470
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「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。

武誠治は、就職した会社の新人研修が何かの宗教みたいな変な会社だったので、ここは俺のい場所でないと、会社を3ヶ月で辞めてしまう。新しい職場を求めて 就職活動をし、片手間にアルバイトを始め、食費は家に入れるようにした。1年がたち、次第に、就職活動もおざなりになってきたとき、母寿美子の様子がおか しくなる。うつ病におかされ、その原因が、ご近所のいじめによるものと知り、この土地を離れることが必要と思い、まずはお金を貯めようと土方のアルバイト に精を出すが・・・・・・・・

すぐにキレて、何でも人のせいにしてしまう誠治だったが、母の病気を知った時から、人が変わったようになる。母の病気を気遣い、昼間は母の世話をし、夜は バイトをし、金を貯める。そして、まじめに就職活動を始める。後半は、できる人になっている。
誠治は、今までのことを悔いていたけれど、「間に合った」と思う。心の持ち方が変わったことが誠治を成長させたのだと思うし、 今までの失敗が、彼を大きくしたのだろう。

それにしても、近所の嫌がらせはひどい。こんな病気になるまで、寿美子は、我慢しなくてもよかったのにと思うが、簡単なことではないのだろうか。

父誠一は、病気は心が弱いからだと思っている。頑固なところがあり、いらいらさせられたが、誠治の姉亜矢子とケンカをしながら、少しは変わってきている。誠一も、成長しているということだ。

最後の方に登場する誠治の恋は、べた甘。お互いが思っているのに、発展せず、もどかしい。最後の章だけ、別人の視点でこの二人のことが書かれていて様子がよくわかった。

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