明日、君がいない
監督 ムラーリ・K・タルリ
出演 テレサ・パルマー, ジョエル・マッケンジー, クレメンティーヌ・メラー
2006年
- 明日、君がいない/テレサ・パルマー
- ¥3,189
- Amazon.co.jp
オーストラリアの高校のトイレのドアから、血が流れ出てくる。いったい何が起こったのか。その日の朝にさかのぼり、6人の生徒の様子が、インタビューとともに描かれている。
成績優秀で弁護士の父からの期待が大きいマーカス。兄中心の家族の中にいるマーカスの妹のメロディ。スポーツマンでイケメンのルーク。ルークとの結婚を望んでいるサラ。ゲイであることをカミングアウトしたショーン。病気でお漏らしをしてしまうスティーヴン。
いじめ、恋愛、嫉妬、妊娠、同性愛、プレッシャー・・・・・・・・
彼らの行動を追ううち、最初わからなかった彼らの悩みが徐々に明らかになっていく。両親、先生、友達の誰にも言えずに、自分だけの中に持ち込んでいる。一見ではわからない、彼らの意外な一面を知ることになる。
この映画は、誰もが自殺の可能性を秘めていることを物語っている。
ショーンのように自分のありのままの姿をカミングアウトしたことによって、いじめの対象になってしまう。だから、隠していればいいのかといえば、それはそれで、ほかの問題を抱えてしまうことになる。人は、どうして、みんなと同じでない人を見るといじめてしまうのだろう?
とても、重い内容だった。19歳の監督が撮ったということで、高校生の気持ちがとてもリアルに感じられる。淡々と進んでいくストーリー展開の中に、高校生たちの想いが詰まっていた。
そして、誰が自殺したのかという疑問を最後まで持たせつつ、ラストへ向けてのそれぞれのつながりも見事で、心にずしりと残るお話だった。
「この映画が、私だけではなく、多くの人の命を救うことを願ってやまない」という監督の想いが充分に伝わる映画だと思う。
お気に入り度★★★★★