ボビー BOBBY


監督 エミリオ・エステヴェス

出演 アンソニー・ホプキンス; デミ・ムーア; シャロン・ストーン; イライジャ・ウッド; リンジー・ローハン; ヘレン・ハント; クリスチャン・スレーター; ウィリアム・H・メイシー; ヘザー・グラハム; ローレンス・フィッシュバーン アシュトン・カッチャー マーティン・シーン フレディ・ロドリゲス エミリオ・エステヴェス


2006年


1968年のロバート・F・ケネディ(通称ボビー)暗殺事件当夜、アンバサダーホテルに集った22人を描いた群像劇。

ロバート・F・ケネディは、多くの国民から支持されてきた。彼の実際の演説の内容が映し出され、政策を力説する。いい人を亡くした事が悔やまれる。その暗殺事件を描くのではなく、その時居合わせた人種・年齢・階級・境遇も違うさまざまな人たちの人生を描いている。


ホテルで働く人たち(支配人・マネジャー・電話交換手・美容師・調理人)ボビーの側近、元ホテルマン、新聞記者、麻薬密売人、選挙ボランティア、結婚を控えた若い夫婦。老夫婦。酒びたりの歌手・・・・・・・・・・


なんとたくさんの名優たちが出演していることか。贅沢な映画だ。


投票にいくことも制限される。そんなこともあるのだろうか。

ホテルの中の美容室に来た結婚を控えた女性に、「結婚は愛情のため?お金のため?」と聞いた時、「生きるため」と答えたのが印象的。ベトナム戦争の兵役を逃れるために結婚するというのだ。

また、美容師が人気が落ちた歌手と語りあう場面は、年を重ねた女性同士でしみじみとした。

対面を気にして靴を探しにいく老夫婦。今は物にあふれている時代。けど、心がない人が多いのを感じた。

仕事が忙しく試合に行けないコックの好意を快く受け取るコック長。そのコックのために試合を聞くためのラジオを用意する仲間。彼らの気持ちが暖かい。


政治にはあまり関係のない人たちのエピソードだが、終盤、みんなが終結した時は圧巻。

どんな人にも、その人の歩んできた道があり、悲しむ人がいる。その人たちの人生を慈しんだ映画だと思う。

お気に入り度★★★★