美しい人
監督 ロドリゴ・ガルシア
出演 キャシー・ベイカー エイミー・ブレネマン エルピディア・カリーロ グレン・クローズ スティーヴン・ディレイン ダコタ・ファニング
2005年
9人の女性のワンカット10分間を描いたオムニバス映画。
サンドラ―――服役中。早く出所したくて、模範囚を目指すが、子どもとの面会がうまくいかず、わめいてしまう・・・
ダイアナ―――スーパーマーケットで、昔の恋人に偶然出会い、今でも愛していると言われるが、おなかには赤ちゃんが・・・・・
ホリー―――父に受け入れらず、家を出ていたが、父親の前で自殺しようと・・・・・・・
ソニア―――二人で友人宅へ行った時、二人の秘密を夫に暴露されてしまう・・・・
サマンサ―――病気の父と介護に疲れた母親の間にたち、二人の関係を取り持つ・・・・・・
ローナ―――昔の夫の妻が自殺したので葬儀に・・・・・・
ルース―――夫の介護に疲れ、不倫しようとするが・・・・
カミール―――乳房を取り去る手術前、激情してしまう・・・・・
マギー―――娘のマリアと墓参りに来るが・・・・・
彼女たちの人生をたった10分見ただけなのに、その人の人生が浮かび上がる。結末も何もなく、ぷつんと切れる映像。それは、彼女たちの生き方を決め付けているのではなくて、余韻を残している。
ここに登場するのは、何かに苦しんでいる人。人の痛みを知っているからこそ、輝ける。そして美しいのだと思う。この題名の意味は、そこから来ているのだろう。
主人公であった人が、脇役になったり、脇役だった人が主人公になったりしている。それは、人は、みんなつながっているということ。そして、人、ひとりひとりに主人公となる人生があることを物語っている。
私は、両親の仲を取り持つ娘のサマンサが、とてもけなげな娘に思った。自分の人生もあるだろうに、家も出ずにいることに。
ホリーは、父親に対しては、あんなに起こっていたのに、第8話で、冷静に仕事をしている姿に安堵した。
そして、ラストのマギー。昔を思い出しての墓参り。年の離れた子どもだなと思っていたけど、これは・・・・・・・・・・
何気ない日常を描いた地味な映画であるが、私の心に響いた。
お気に入り度★★★★
