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彩時 / 朱色 しゅいろ + 黒檀色 こくたんいろ - 漆の不思議なちから。

COLOR ■ 朱色 しゅいろ こんな色です
+ ■ 黒檀色 こくたんいろ こんな色です

朱色と黒檀色。

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朱色は、わが家の床の間に飾ってある堆朱(ついしゅ)の花瓶
黒檀色は、私の愛用の三線(さんしん)

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いずれも漆塗りの品物ですが、朱色の方は漆に朱色の顔料を混ぜた漆
黒檀色は黒檀の棹そのものに透明な漆が塗られています。



現在私が勤務している県北の街、村上市は江戸時代から堆朱(ついしゅ)とよばれる木彫漆塗りが盛んな城下町です。

先日、この地域の歴史と文化を深く知ってもらうことを目的とした連続講座に参加する機会を得ました。

テーマは村上木彫堆朱(ついしゅ)について。

最近、漆塗りの品物や漆そのものが気になっていました。漆塗りの品物は私がこれまで暮らしてきた中で、身近にいろいろなものがあったのだと思いますが、これまであまり意識してはいなかったように思います。

例えば、数年前から参加させてもらっている地域に伝わる獅子舞の伝承。その獅子頭は会津(福島)の職人さんの手により作られ、漆塗職人さんによる漆塗り仕上げが施されています。

そして現在練習に打ち込んでいる沖縄の三線と胡弓、こちらも黒木(琉球黒檀)の棹を漆塗りで仕上げた楽器です。

漆塗りのことを知ることによって、獅子頭や楽器の扱いなどにも役立つのではとの思いもあって講座を受けようと思ったのです。

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講師である堆朱事業協同組合の方からは、村上と漆の関わりや木彫り堆朱の歴史、漆塗りの工程などを、実際に漆の原木や漆を採取する道具や漆塗り工程毎の製品や品物に手を触れながらわかりやすく熱心にご講演頂きました。

お話の中で印象深かったのは、村上の漆の生産量は江戸末期には日本一の生産量をほこっており村上藩には漆奉行を置いて、漆の生産で富を築いた農家もたくさんあったそうです。あの有名な輪島塗りにも当初は村上産の漆が使われていたそうで、輪島の方は今でも村上の方々に感謝の気持ちを持ち続けていることを誇りに思っているとのことでした。

残念ながら現在では漆の生産はほどんどなくなり、使われる漆も一部の高級な堆朱を除き高価な国産の漆から安価な中国産の漆にとってかわったそうです。コストがかかっても当時のようなこの地域でとれた漆で堆朱を作ってほしいと思いました。



そんな地元の漆のお話を聞きながら、沖縄でとりくまれている似たような話を思い出しました。

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三線の棹の原材料になっている黒木材(沖縄県産の黒檀のこと)は、今ではほとんど無くなってしまいほとんどがベトナムなどの海外産にかわってしまいました。この現状を変えようと始まったのが、THE BOOMの宮沢和史さんが中心となって始めた「くるちの杜100年プロジェクト」です。

黒木は製品として使えるようになるまで100年という長い月日が必要で、100年後に県産の黒木で作った三線を奏でようと、昨年7月に読谷村で植樹を行ったそうです。世代を超えて黒木の成長を見守るすばらしいとりくみだと思いました。

漆の木を育てるには多くの年月が必要ですが、漆の苗木を植え良質な国産漆を復活させる活動も全国各地で始まっているようです。100年後を見据えた取り組みが、沖縄のようなとりくみが私たちの街でもそして全国各地で色々な本物の継承には必要なのかなと思い応援して行きたいと思います。



漆そのものの不思議な特性についてのお話も興味深かったので紹介します。

ペンキや絵の具などを塗って塗ったものが「乾く」という現象は、塗料の中の有機溶剤や水分が蒸発して色をつくっている固形物質が膜になってくっつく現象のことをいいますが、漆の場合は「乾く」という意味がまったく異なるのだそうです。

「漆が乾く」という現象は、液体の漆が空気中の酸素と水分を奪って(水分をもらって)そのもの自身が固体に変化する化学反応、このことを専門用語では酸化重合というそうですが、もともと樹液であるので、木ととても親和性があって、木の繊維の中に深くしみこむので一度乾くと二度と液体にはもどらず、剥がれないのだそうです。「乾く」のではなく「湿る」ことで仕上がる漆の不思議な特性、漆が乾くためには適度な温度と湿度が必要で、湿度が無いと乾かない不思議な物質、まさに高温湿潤な日本の気候風土にあった代物なのですね。

湿潤な気候の中で見いだされてきた漆塗りの製品や楽器、その不思議な魅力に感銘を受けた一日でした。



三線や胡弓など漆塗りの楽器は、乾燥した場所を嫌い時々湿気をあたえることも必要なのだという知識は楽器のお手入れにとても参考になりました。

COLOR ■ 朱色 しゅいろ こんな色です
+ ■ 黒檀色 こくたんいろ こんな色です


空に浮かぶ島々。

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一人て飛行機に乗るときは、ずっと額を窓にひっつけて、子供のように何時間でも真っ白や真っ青な世界を眺めています。

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高度三万フィート、太平洋高気圧の真っ只中を飛ぶ機体の窓からは、その青色が海なのか空なのかわからない不思議な世界です。

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空だと思っていた青色の中に、突然リーフに囲まれた島が現れて、初めてその青色の部分が海だったんだと気づかされます。

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今回の旅で見つけた、そんな琉球弧に浮かぶ島々を集めてみました。

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"島唄2013"

コンクールでは何から何までお世話になった照屋師匠、宮沢和史氏とも交流があるそうです。
ご本人もPVの1分36秒付近に登場します。

ご報告。

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あれあれ 拝めお城もと 弁のお岳も打ち続き 袖を連ねて諸人の迎へに出でたや 三重城

~ あれよあれよ 眺めよお城元 びん(地名)の御嶽も続き 袖を連ねて人々が迎えに出てきたよ 三重城に ~


17世紀初め、薩摩から沖縄にもどる琉球の使節団の情景を歌った琉球古典楽曲「下り口節(くだりくどぅち)」の一節です。

歌の最後に出てくる三重城(みーぐすくと読みます)は、那覇港の入口にある16世紀後半に倭寇への防御のためつくられたという城塞で、その後は船旅の見送りの場所になった場所です。

直接別れを告げられない遊女たちは、この海に突き出た三重城に登って、旅立つ船を見ながら手を振り、愛する人との別れと航海の安全を祈る場所、そのような情景が古典楽曲に奏でられ琉球舞踊で舞われています。



私ごとですが、先週沖縄に渡り、琉球古典芸能コンクールの胡弓新人部門を受験してきました。

前日に新潟空港で起きた大韓航空機のオーバーラン事故で、まさかの空港閉鎖、予定していた経由の伊丹便が欠航し、もうこれまでかと思いかなり気が動転してしまいましたが、家族の後押しもあって急きょ新幹線に飛び乗って、羽田経由の沖縄入りとなりました。

那覇に到着するやすぐにレンタカーを手配、高速道路を飛ばしうるま市の師匠のご自宅にて最後のお稽古をつけて頂きました。お弟子さんたちと一緒に夜遅くまで唄三線や胡弓の練習、師匠から曲にまつわる貴重なお話なとたくさんお聞きしたりと、とても有意義な時間が過ぎて行きました。



翌日、いよいよコンクール本番、師匠と奥様が朝早くから私の宿泊先まで迎えにきて頂き審査会場の琉球新報社へ向かいました。控え室で着付けをして頂いていると、以前からファンで応援している沖縄の唄者、LucyさんとNaoさんが応援にきてくださいました。

本番前、控え室にふらっと現れたお二人は、久しぶりの再会のはずなのに、なんだかいつも会っているような感じで着付けを手伝って頂きました。




課題曲は冒頭にご紹介した三重城が登場する「下り口説」と「がぎやで風節」の二曲。半年間練習してきた成果を10分の演奏に集中しました。

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審査結果は、当日に発表されます。
その結果ですが...おかげさまで無事合格することができました。



今回の結果は本当に多くの方に助けられてのことだと思っています。
受験のためだけに沖縄へ一人で行く事をゆるしてくれた家族や、休暇のために仕事を変ってくれた同僚や、応援してくれた三線サークルのみんなやLucy&Naoさん、半年間お稽古をつけて頂いた新潟の先生、そして、渡航してからは師匠と奥様にお稽古に着付けにと何から何まで面倒を見ていただきました。

多くの皆様に支えられたおかけだと思い、深く感謝したいと思います。

(私は新人部門の4番目、一番最後に名前がありました。)

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私の審査は午前中で終わりました。
審査終了後、師匠ご夫妻に車で連れて行って頂いた場所が、あの三重城(みーぐすく)でした。



三重城の史跡は、今はホテルの駐車場の一角でここが史跡だと言われないと見過ごすほどの小さな公園のような場所でした。敷地の中には水神として奉られている拝所があり、別れの地でもあることから、現在では、旅先や県外で亡くなった人の霊を拝む所にもなっているそうです。
その日もお年寄りが椅子を並べてのんびりとお参りをしていました。



三重城の高台で海を眺めながら、今回の受験までの経過を思いおこし、あらためて沖縄の古典芸能の奥深さや厳しさ、そして楽しさを実感したのでした。



その日の夜は、Lucy&Naoさんがライブ演奏している居酒屋さんで打ち上げ。
ステージでは私と同じく今回の古典芸能コンクールで舞踊の部で新人賞に合格した福岡からのお客様がLucy&Naoさんの演奏にあわせて踊りを披露してくださいました。

演奏曲は、やはり三重城が登場する「上り口説」。

sai-ji 彩時 / はなはな

いよいよ。

梅雨前線がどっしりと居座って、じめじめジトジトざーざーの毎日です。
鏡の前で髪の癖を治す毎朝の格闘はいつまで続くのでしょうか(-"-;A

ネットでかりゆしウェアを買いました。そして今日届きました。真っ白な生地にマリンブルーの鮮やかな珊瑚がちりばめられたデザインで、ばっちり気に入りました。

かりゆしウェアは三線サークルの衣装用として2着持っていますが、プライベートで着てみようと買ったのは今回が初めてでした。

そして、おまけに「お箸」が入ってました。おまけに弱い自分、なんだかとっても嬉しい気分になりました。沖縄のおそば屋さんなどによく置かれている赤と黄色のツートンカラーのお箸「うめーし」。このお箸でおそばを食べたらさぞかしうめーしσ(^_^;)

久しぶりに記事を更新したというのにどうでもいい話題でした。

$sai-ji 彩時 / はなはな

琉球古典芸能コンクールの出場日程、つまり審査日が決まり、私の方はとりあえず毎日、胡弓の練習をがんばって続けています。

再来週、一人で沖縄に渡ります。今回は受験のためだけの渡航です。

一日一回、楽器に触るようにしています。本番では人一倍緊張してしまう性格なので、とにかくたくさん練習をして自信をつけて本番に望みたいと思います!なんて気合いをいれると余計緊張して倒れそうになるので、「審査の雰囲気を楽しんでこよう」と思うようにしています。

古典をあらためて基礎から学んでみたい、そしてコンクールでその成果を試してみたい、そう思ったそのきっかけを思い起こせば、前回、沖縄に渡ったときに聞いた長嶺ルーシーさんやたくさんの古典の演奏者の方々の演奏だったのかな。

2年前の記事です >> 長嶺ルーシーさま。

あと2週間がんばってみようと思います。

三線の癒やしの音色、沖縄へ

週末に開催した私たちのコンサートの様子を記事にして頂きました♪
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130624050553.html

ブログの更新はなかなかできませんが、私は8月の琉球古典芸能コンクールに向け毎日練習をがんばってますよ♪