お身体の取り扱いの違い in 豪 | hanaco今度はAUSナースになる

hanaco今度はAUSナースになる

ナース(日本)→フローリスト(UK)→ナース(オーストラリア)
紆余曲折の末、2018年9月よりQLDの田舎町でナースになり2022年10月からNSWシドニーへ。
ナースになる過程や仕事に関すること以外にもグルメや旅行も好きなので、そんなことも書いてます。

以前働いていた老人ホームでは入居者さんが

亡くなった時は、生前に家族や本人が選んで

いた葬儀屋さんに私たちナースが連絡して

軽く身体を清拭したりして綺麗にしておき

後は葬儀屋さんがその身体を運んでいきまし

た。


ちょっと私も忙しくて亡くなった後のご遺体

をどのように運んで行ったのかまでは見届け

てなかったんですが、おそらくケアスタッフ

たちが手伝って遺体用の袋に入れてから運ん

だと思われますアセアセ

何せ約70名をナース1人で看てるものでケア

スタッフでできることはお任せしないと仕事

が回らなかったんですよガーン



こうやって記憶ってあやふやになってくるから

こうやってブログに残すのって大切よねぇダッシュ



さて私の勤める小さな田舎病院病院



死後の処置は同じく簡単に身体を綺麗にする

までは同じで、葬儀屋さんとの交渉は私たち

ではなく家族がするため、私たちが遺体袋に

入れるまでして、あとはWardsmanとか

Wardieとか略して呼ばれる院内のヘルプ?

をする方たちがやってきて遺体を引き取り

遺体安置所に運んでくれます。

おそらくそこに家族から依頼された葬儀屋さ

んが来て遺体を引き取られるのでしょう。



この前、夜間に看取りがあっていろんな書類

を準備しないといけない中で最近新たに追加

された書類をwardie(ウォーディー)というか

夜間は働いてないのでセキュリティのおじさ

んが代わりにやってて、その方からその書類

がないと遺体を運び出せないと。



良く見たらドクターが書かなきゃいけない

ような書式になっていて、夜間は病棟にドク

ターはいないため救急外来ドクターに依頼

するしかなかった。



「じゃあ安置所に行く途中で外来寄ってく

 から大丈夫グッ

 


とおじさんが言うのでお願いした。



私たちもその書類が活用され始めたことを

知らないくらいだから夜間にいたドクターも

それを知らなかったらしく自分が死を看取っ

たわけでもないし死因とかも知らないから

書けないとか粘ったらしくちょっとゴタゴタ

で時間がかかったと。



※この書類は死亡診断書とは違います



まぁ結局粘り勝ちというか、とにかくドクタ

ーが書かないことには遺体をどこにも持ち出

せないんだから書いて貰うしかないのよね。

で、書いて貰えたらしい。



しかしその様子を見ていた救急外来のナース

から



「ちょっとあのおじさんさ、救急外来の待ち

 合い室にあの遺体の入ったストレッチャー

 横付けして彼は自分だけで外来の中に入っ

 て来たんだけど。

 いいのよ、待合に人がいなければね。

 だけどかわいそうにそこに患者さんが1人

 座っててそれがまた距離が近い魂

 あの見た目じゃ遺体が入ってるなんて分か

 らないだろうけど分かってたら嫌よね笑い泣き



専用のストレッチャーに載せられた遺体袋に

入ったご遺体はそれだけだとあからさまに

「遺体」なので上にバーガンディみたいな色

のカバーがかけられてるから普通はなんか

荷物が入ってるのかな?くらいだとは思う。

まぁ見る人が見れば気づくとは思うけど。



そして遺体って日本だったらなんて言うか

畏れ多いものみたいな?厳かなものとして

大切に大切に扱うけど、オーストラリアって

遺体になったらもうただの「body」呼びか

らも分かるようにそういう感覚ないのよね。

同僚たちを見てると感覚の違いを感じる。



日本の大きな大学病院で働いていた時は

18階まである病院だったので院内エレベータ

ーが表にはあり、裏には業務用エレベーター

があってご遺体運ぶ時はこの業務用を貸切

モードにして地下にある安置所まで運んで

いました。

他の患者さんの目につかないようにね。



うちはそういうのはあんまり気にしないのか

病院の構造上仕方ないのか普通に院内を

グルッと回って外来前を通り受付前を通り

して裏にある安置所まで運んでるとか!



オーストラリアでも大きな病院だと一応そう

いう配慮のある運び方があるのかしら?



ということでその夜はラッキーなことに患者

さんも少なく救急外来待合にはその患者さん

1人だけだったらしいけど、おじさんがドク

ターと中でやり合ってる間、ずっと自分の横

につけられた遺体の入ったストレッチャーっ

てさぁタラー



ホント配慮ないよねショック



でも確かに救急外来内に遺体を運び込む方が

憚られるし仕方なかったのかなと。



ていうか、良く考えれば遺体を病棟から運び

出す前におじさんか私たちナースが外来に

行って依頼すれば良かったんだろうけど

そんな時間かかるなんて予想してなかったか

らねぇギザギザ



ま、その話を聞いて私たち夜勤スタッフ3人 

大笑いしたわけです笑い泣き 



なんてお気の毒なその待合にいた患者さん泣き笑い

ということで。



そういうことで笑えてしまってる私ももしか

したらこの国に染まってしまったのかもしれ

ないけどね爆笑