『お義姉さん、今の人タイプですよね〜』
仲良しの義妹が、ドアを出て行ったお客様を
見送りながら話しかけてきます!
『えーー!何でわかるの!??』
神楽、動揺を隠しきれず。
自分では
いつもと変わらぬ接客をしていたのですが。
どうやらステキステキ光線が
だだ漏れしていたようです。
初めてのお客様。30 代半ばくらいでしょうか。
背が高くてスラリとして、
細身のスーツに黒のタートルネック。
敢えて言えば、大倉忠義さんに、似ていました。
ルックスも確かに良かったのですが、
何がいいって。。。。。
それはそれは素敵な笑顔でした。
神楽はただのそこら中に居る中年の店員です。
大抵のお客様は、注文を取るときも、
メニューを見ながらこちらの顔も見ずに。。。。
でも、そのお客様は、メニューについて
質問される時も、注文する時も、
真っ直ぐ目を見つめ、
笑顔で言葉をかけてくれます。
しかも、フロアに気を配る神楽とたまたま、
目があった時もニッコリしてくれます。
年甲斐もなくトキメキますって。。。。
食べ終わって帰られる時も、厨房に向かって、
ニッコリ軽く頭を下げ、ご馳走様でしたと。。。。
きっと、きちんと育てられた方なのだと、
ご両親も素敵なのだろうと思ってしまいます。
良いことも。。。。
人の振り見て我が振り直せ。。。。
お客様は神様ではありません。
提供する側もされる側も、
御互いに気持ちの良い状況であるのが
1番良いと思います。
彼を見て、お客としての立場の時に、
自分もあのような振る舞いが出来たら良いと
強く思いました。
また、あのお客様が
お店にいらしてくださいますように。