子どもを生み、育てたいと願う方たちが安心して不妊治療を受けられる環境づくりを推進する兵庫県の取り組みの中で、不妊治療における課題を明確にし、子どもを持ちたいと望む方が安心して適切な時期に不妊治療を受けることが出来る体制整備等を協議するため、昨年より検討会が設けられました。


兵庫医科大学 産科婦人科学講座 柴原浩章 主任教授が検討会の会長を務められ、当院理事長の塩谷雅英もメンバーとして参加し、これまで3回の検討会が行われています。

その検討会において不妊治療支援にかかる提言書がまとめられ、中間報告として齋藤元彦知事への手交式が、2024年1月24日に英ウィメンズクリニックで行われました。


 

まず初めに柴原浩章先生から齋藤元彦知事へ提言書の手渡しが行われ、その後塩谷雅英理事長を交えて提言書の内容について意見交換が行われました。





意見交換の後、知事は英ウィメンズクリニックのファミリールームメンズクリニックを視察され、お子様同伴の患者さまや男性の患者さまが受診しやすいように心がけた当院の取り組みにコメントをいただきました。

  


手交式には報道の方も多く詰めかけており、提言書の内容を踏まえた今後の兵庫県としての取り組みの構想について齋藤元彦知事が会見されました。

〇不妊治療にかかる経済的支援の強化
不妊治療と仕事の両立の支援強化
〇プレコンセプションケアの推進
〇不妊治療支援にかかる普及啓発
〇取り組み強化の枠組みとして不妊治療支援に特化した条例の創設
これらを柱に、実現のため2億円程度の予算を検討している。

といった内容で、とても熱のこもったお話をされました。





手交式と会見の様子はテレビのニュースでも報道されました。


また、個人的に印象に残ったのは、報道された映像にはありませんでしたが、記者さんからの質問で、齋藤元彦知事が不妊治療支援にとても力を入れられている理由を訊ねられ、ご自身が不妊治療を受けられていた時に感じたいろいろなことがあり、知事に就任される前から不妊治療支援については実現したいという思いがあったとお答えされていたことです。


 


先に挙げた兵庫県の取り組みの中でも、不妊治療支援特化条例については全国初のものになるそうで、知事の熱意が感じられました。

これからの動向を期待しつつ見守っていきたいと思います。

当院も兵庫県の取り組みを積極的に活かして、子どもを生み、育てたいと願う方たちが安心して不妊治療を受けられる医療の提供を目指していきます。
 

 

(文責:[研究開発センター] 山本 健児  [理事長] 塩谷 雅英)

 

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