少し時間がたってしまいましたが、

今年1月8日に開催された第28回日本臨床エンブリオロジスト学会学術大会に参加してきましたのでその様子をレポートをしたいと思います。

 

 

エンブリオロジストとは、胚培養士とも呼ばれていて、

生殖医療の現場では、

皆様の大切な精子や卵子をお預かりし、受精卵を育て、管理を行う重要な役割を担っています。

 

この学会は、

エンブリオロジストは精子や卵子・受精卵・胚を取り扱うことから、知識と技術の情報交流や研修を通じて生殖医療のレベルアップを願い、立ち上げられた学会とのことです。


学会では、研究成果の発表や、最新の学術講演といった一般的な学会でおこなわれている情報交流に加え、ICSIや細胞凍結保存その他の実技実習を含む研修(ワークショップ)が行われることも特徴で、エンブリオロジストのネットワークを通じて全国どこでも最新の技術で貢献できる活動が行われています。

 

 

今年の学術大会の大会長は、英ウィメンズクリニックでも培養部門部長を長く務められ、現在はオガタファミリークリニック副院長・培養部門部長の緒方洋美先生で、とても興味深いプログラムがたくさん組まれていました。

 

私が参加した学術大会の前日には、全国から選りすぐりの経験豊富な胚培養士が直接技術指導をされるワークショップや、難治症例について考えるイブニングセミナーなど魅力的なプログラムも企画されていました。

 

今大会のテーマは

「精子・卵子が導く尊い命の誕生に向き合う」

を掲げられ、

 

 

着床前診断と出生前診断の現状と今後の展望についてのシンポジウムや、

ゲノム編集技術から見た受精のメカニズムという基礎研究の講演、

また、海外の講師からはヨーロッパの最新のARTについての講演がありました。

 

あと、生殖医療の学会では珍しい内容の特別講演、「心の法則と『不安』へのアプローチ」という心療内科の先生のお話も興味深かったです。

 

そして、教育講演では当院の塩谷雅英理事長が「ART成功の秘訣-どうすれば妊娠率は向上するか?-特に着床に焦点を当てて-」という演題でお話ししました。

 

 

 


会場は大阪市中央公会堂という国の指定重要文化財となっている歴史ある建物で、会場の外観や内装も楽しむことができました。

 

 

 

本学会には当院の胚培養士も参加し、生殖医療技術の向上や発展を目指して、研鑽に取り組んでいます。

 

 

これからも積極的に学会に参加して治療成績も向上していくよう努めていきたいきたいと思います。

 

 

 

文責:[研究開発センター] 山本 健児  [理事長] 塩谷 雅英

 

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