怒涛の3月が終了し、なんとなく4月も忙しく過ごさせて頂いております。

 

 さて皆様にお知らせがあります。なんとあの有名な雑誌、暮らしの手帖 のお手伝いをさせて頂く機会を頂きまして、3月14日発売の 暮らしの手帖 別冊 花と暮らし の監修をさせて頂きました。

 

 この雑誌はNHKの朝ドラの トト姉ちゃん として取り上げられたほどの有名雑誌です。この雑誌がお花の特集をするとの事で、消費者が購入した切花を少しでも長く綺麗に飾る方法としてどのようなやり方が良いのか? をこれまでの一般的な方法からもう一歩専門的な知識を交えてご紹介したい、との編集者からのご依頼があり引き受けさせて頂きました。

 

 今回最も悩んだご紹介として、ナイフカットのやり方が有りました。通常はハサミでカットしてお花を活けますが、生花店ではナイフを使用するケースも多いのです。切花の日持ちを考えるとき、切断面が綺麗であることも重要です。ところが一般家庭に花用のハサミが無いケースもあり、文具用のハサミで切っている方が多かったりします。今では100円ショップでも切花用のハサミが販売されていますのでそれをご使用頂くことも記載していますが、今回はもう一歩プロの技としてカッターを使ったナイフカットの方法をご紹介しています。(フローリストナイフも良いですが、手に入りやすさやご家庭に有るものとしてカッターをご紹介してみました)

 この方法は一般の方にはもちろんハードルが高いです。手を切る恐れもあります。ですが日頃から包丁を扱う方であればその危険性をきちんと理解し、そのうえで何度か練習していただければ切り花のナイフカットも習得できると思います。

 このナイフカットで切り戻しをしたお花は、例えば文具用のハサミで押しつぶして切る方法よりも確実に水上りが良くなります。みたいな内容が記載されています。(ほかにもかなり専門的な内容が書かれています)

 

 今回の雑誌はお花の特集なのでお花に関する内容が盛りだくさんですが、私の特におすすめ記事は、最後の方に掲載されている福島の花見山の記事です。北海道の生花店ならだれても知っているあの 阿部一郎さん の花見山の記事。年末から春先に出荷される枝物の多くはこの花見山から来るものも多く、20年以上前の札幌花市場では、お正月の南天や梅などは阿部一郎さんの名前が書かれた箱でいっぱいでした。今現在は3代目の一夫さんの名前で出荷されており、すでに4代目の晃治さんも後を継がれる様ですね。なんだかホットします。

 一郎さんが存命のころに私は花見山に伺って直接ご挨拶させて頂いた事があるだけに、こうして同じ雑誌に掲載された事にも運命を感じ、そしてとても光栄に思います。

 

そんな内容も書かれている今回の 暮らしの手帖 別冊 花と暮らし。ぜひ手に取って見て頂けると嬉しいです。