8年ほど使用したホンダ除雪機の角度を調整するダンパーが壊れてしまい、今回交換する事にしました。このダンパーは非常に壊れやすいのか?部品を発注してから3ヵ月もかかってやっと入荷しました。最近車の部品などもそうですが、入荷に時間がかかるものが多いですね。後日書きますが、バイクのヘルメットも入荷が半端なく遅いです。

さて交換方法はとても簡単な作業ですが、ダンパー交換は非常に危険だという事を今回身に染みて感じました。イヤ、経験して感じました。

じつは、ケガをしてしまったのです。

その辺も含めて今回はチョット生々しいレポートとなります。自信のない方は読まないでくださいね。

さて私が使用している除雪機は3台あります。
いずれもホンダ製です。

HSS1170 i ハイブリット
HSS1170N クロスオーガ
ユキオス君 SB800
なぜ3台も必要なのか?と言いますと、クロスオーガは自宅用で、店頭ではハイブリットとユキオス君がフルに働いてくれてます。

 そのうちハイブリットタイプのHSS1170iのダンパーが壊れました。壊れるとどうなるかというと、雪をかき集めるオーガ部分(ぐるぐる回転する所です)の高さ調整が出来なくなり、いつも地面にべったりと付いた状態になります。だから移動させるときや段差のあるところでの作業が非常にしにくくなり、腕の筋肉がパンパンになります。高さ調整は右手のクラッチを引いて行います。好みの高さでそのクラッチを話せばオーガの位置が固定されます。

では早速そのダンパーの交換方法をご説明します。

まず、ダンパーを外すとハンドル部分全体が下に落っこちて危険なので、つっかえをします。これをすることで作業も楽になります。
 
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 つぎにダメになったダンパーを外します。
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 固定方法はとてもシンプルで、上の金具にこのような芯を通して、ピンで止まっているだけです。なので外すときも、このピンを外せば簡単に脱着できます。思いっきり曲げられているので、ラジオペンチなどで真っすぐにして抜きます。
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 そして下の部分も同じく、ピンを抜けば簡単に外れます。ただし下のピンは2ヶ所あり、奥側のピン(写真右側)だけ外します。そうすればダンパーは簡単に外れます。ダンパーを外すときはネジ式で止まっているので、ゆっくりとまわしながら外します。

 ですが、ここで最大の注意が必要です。

私はここの作業で大怪我をしました。ぜひ注意してお読みください。

 ダンパはすでにガスが抜けてスカスカ状態だと思っていたのですが、実はまだガスもオイルも入っていたのです。決して油断しないでください。

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左がダメになったガスぬけしたダンパー。右が今回新しく取り付けるダンパーです。全然長さが違いますよね。左に様に完全に抜けた状態なら問題ないのですが、少しでも伸びている状態だとガスが入っている可能性があります。なのでダンパーを本体から外したら下の部分は絶対に上に向けないでください。私は上に向けた瞬間に一気にガスとオイルが噴出し、中のピンがものすごい勢いで飛び出してきました。下の部分とは写真とは逆で、ネジ状になっている部分です。このネジ状の部分の中に鉄の芯が入っているのですが、それが飛び出してきます。
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 決して大げさな言い方ではなく、弾丸並みの勢いです。「パシュ」っという音を聞いたのですが、「ん?何か噴出したな?」ぐらいしか思いませんでした。

ところが下を向くと血がしたたっていたんです。

ん?なんでだ? と思ったら、あごに鉄の棒が刺さっていたのです。しかも、あごを貫通して歯グキまで刺さっていました。

でも全く痛くないのです。自分ではそれでもまだ何が起こっているのか理解できてなくて、周りをキョロキョロしているうちに、その鉄の棒が抜け落ち、一気に血が出てきました。

マスクをしていたので、それを外すと、飛び散ったオイルと綺麗に丸い穴があいていました。

そこでやっと、ダンパーの鉄芯が自分のあごに突き刺さった事を理解しました。

しかも、下の歯が4本ほど手前に出っ張ってしまい、口が閉まりません。

 これはヤバい事になったと思いましたが、どうすればよいのか頭が働かず、まずは道具箱をかたずけはじめ、部品を丁寧にしまい始めました。(多分パニックになっていたのだと思います)

そこにかみさんがきて、私の姿をみてチョー驚きました。すぐに病院へ行きなさい!と。

 それもそうだな。と、なぜかのんき思いつつ、隣の整形外科病院に歩いて行きました。マスクのおかげで血は垂れなかったのですが、いちおう新しいマスクに取り換えて病院で治療を受けました。ところが、状態をみてすぐに、これは口腔外科じゃないと手に負えないと言われ、とりあえず感染防止の治療として抗生剤の点滴を受けて、近くの口腔外科を紹介して頂く事になりました。
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もちろん、傷口の応急処置もしてくれました。本当に隣が病院で良かったです。

時間的にすでに病院は終わっていたので、翌日の朝いちばんで口腔外科に伺いました。

 まずは歯の状態を確認し、どこも欠けていない事が確認されました。続いてレントゲンを撮ります。この病院は総合病院でとても大きい為、レントゲンは専門病棟に移動します。そこでレントゲンを撮ってもらうと、歯茎に鉄の棒が当たった後がハッキリとわかり、その奥の歯2本の付根部分に亀裂が見つかりました。そこで改めてチェックして頂くと、ぐらつきも確認出来ました。

 さらにその部分を集中的に再度レントゲンで撮ると、やはり2本の付根にヒビが入っています。このヒビの深さを知る為に、今度はMRI検査を受けました。その結果、それほど深くヒビが行ってない事がわかり、とりあえずグラついている歯をボンドで固定して様子を見る事になりました。

 とりあえず来週もう一度診察に行くのですが、帰宅してから物を食べようとしたら痛みが走り、そもそも噛むことが出来ません。そして歯のぐらつきもどんどん酷くなり、歯茎からの出血も日に日に酷くなっています。やっぱり治療が必要な感じです。
 どんな治療になるのか?かなり不安ですが、ボクサーはこういう治療をしょっちゅうしているだろうし、前向きに考える事にしました。でも怖いです。(^^ゞ
 
お医者さんに言われましたが、「こう言ういい方は良くないかもしれませんが、運が良かったと思います。これだけの衝撃だと、のどなら貫通、目に当たっていたら失明してましたよ」と。本当にそう思います。

 沢山の方からご心配やお見舞いを頂きました。心からお礼申し上げます。口内以外はいたって元気です。どうぞご安心ください。

 歯が治らないと噛むことができないので、今は柔らかい物を食べています。全く食べられないわけでもないので、意外とダイエットにはならないですね。(笑)

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 皆様も日々お気をつけてお過ごし下さい。災いはいつ起こるかわかりませんので。
 
 そそうそう、除雪機の方はその後キチンと直しました。
 
 なんだか話が途中になりましたが、新しいダンパーを取り付けしてピンでキチンと固定し高さ調整をします。
 
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最後に2番のナットを締め付けて終了です。おそらく10分もかからないで終わる作業でした。
 
こういう作業は本来なら専門業者に頼むものです。お金をケチって無知な者がやるものではありませんね。(^^ゞ 結局非常に高い物になりました。 (笑)
 
でも、経験値は確実にアップしましたので、次回は失敗しません。多分・・・。
 
お粗末さまでした。