チョット長い文章です。 あくまでも花業界向けのお話しですが、ご参考までに。
とうとう国が緊急事態宣言を出しました。
北海道では2月28日に鈴木知事が発令しています。
今日はその2月28日を振り返って当時の様子を書きます。2月末時点では、全国的、世界的にみても新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対する意識は今に比べそれほど高くなかったと思います。にもかかわらずこの時点での鈴木知事が出した緊急事態宣言に対し、地元でも全国のメディア的にも冷ややかな意見が多かったように思いますし、大げさじゃないか?と思う人も私の周りにも多かったです。
この時点で私の意見としては、この知事だからできた判断だなぁと単純に思いました。それは、苫小牧のカジノ誘致(IR)申請見送りの時と同じ印象です。逆風があったとしても、その時は英断だと思いました。鈴木知事凄いです!
そして今ではこの判断が正しかったと多くの方が認める結果となりました。
とはいえ、札幌市の経済には大きな影響が出たことは言うまでもありません。あえて札幌市と書きましたが、当時としては北海道と言うよりも札幌市(もちろん函館など観光地もです)がダントツに影響を受けていました。特に、夜の飲食や観光関係、そしてホテルなどです。ススキノのお店は本当にこれまでに経験したことが無いほどのダメージです。
さて花業界はどうだったかと言いますと、最も大きな影響が出たのは、やはりブライダル系の花屋です。比例してホテル関係の仕事をしている花店も、宴会のキャンセルが相次ぎ大きな打撃です。当時はまだそれほど影響が出ていなかったのが、葬儀関係とスーパーに入る花店です。ご葬儀に参列するのを控える代わりに、香典とお花だけは出そうとする人や会社がまだいました。
スーパーも通常営業していましたから、予想していたよりも、お彼岸の花や送別関係の花は悪いなりに動いていたそうです。
当店も来店は普段と変わらないくらいお越し頂いていましたし、卒業関係のお仕事も昨年よりも多いくらいありました。
ですが、法人関係、特に開店などのお祝いの仕事が全くと言っていいほどありませんでした。その金額が意外と大きく、結果的に3月は昨対で20%以上のダウンとなりました。
そして自粛が長引くにつれ、葬儀が行われないケースが増えてきました。葬儀が行われないと、当然ご葬儀用のスタンド花やアレンジメントなどの注文も無くなります。葬儀の仕事は比較的単価が高いので、大きなダメージとなります。
この状況が現在も進行形で続いています。
さらに北海道の花店は別のダメージも有りました。それは、羽田からの空輸便が減便されたため切花の輸送受付を全面的に拒否となった事です。その為お花の入荷が大幅に減ったのです。
その影響で、全国的に花の相場が下がっているにもかかわらず、北海道内の花の仕入れ価格は逆に高くなっていたのです。
全国のメディアでは、お花が売れなくて安くなっているから無料で配る!なんて報道もありましたが、北海道はその逆でした。
ところが、今回の国が発令した緊急事態宣言後は、さすがに北海道も含め全国的にお花が売れない状況となりました。おそらく来週からお花の暴落は続くと思います。
すでに東京中心の大手花屋各社がお店を休みにしたり、ホテル関係の宴会なども軒並みキャンセルになったりしています。
夜の飲食関係も多くのお店が休みますから、活け込みやお祝いの花もほとんどなくなります。北海道と同じく、葬儀も自粛となるので、スタンド花もなくなるでしょう。
そういった理由から、日本の花業界はこれまで経験したことが無いほどの厳しい時期に突入しました。
そういった理由から、日本の花業界はこれまで経験したことが無いほどの厳しい時期に突入しました。
この状況がどれくらい続くのか? 様々なメディアの専門家がこたえていますが、少なくも緊急事態宣言が解除されるまでは続くわけです。ですから、今の予測では少なくとも5月6日までは続くと見た方が良いでしょう。(現実的にはもっと続くでしょうけど、そこまで書くと筆者もくじけそうになるので・・・)
どの商売もおなじですが、ここからはそれぞれの会社の体力勝負です。国の融資もかなり時間がかかりますから、それぞれの会社で対処しなくてはなりません。
そして花屋的に最も大きな問題は、最大の商戦である母の日が5月10日にある事です。順調に緊急事態宣言が解除されたとしても、4日後に母の日が来るのです。
これも私の個人的推測ですが、今年の母の日はネット関係を中心にかなり受注は増えると予測しています。ただし来店は地域により減少するかとは思います。
問題なのは海外からの輸入切花がかなり不安定であり、現状すでに入荷が減っていてる事です。そして国によりますが、COVID-19の影響で産地で働く人を減らさなくてはならないところが増えています。その結果品質低下や輸送の手が足りなく遅れが生じたり、最も懸念されるのが飛行機が減便されているので、載せられない恐れが高いことです。つまり今の北海道と同じ事になりそうなのです。
しかも乗せられたとしても海外では運賃が平気で高くなります。その為運賃コストも数倍になります。
こうした事も考えると、母の日に大量の注文を受ける事は非常に危険です。
生花店が市場に母の日用として仕入れの予約をするのはほとんどが今週締切です。こうした様々なリスクを考えて予約をしなくてはなりません。しかも、その予約書には、確約は出来ないし、入荷出来ない可能性もある!と書かれています。 (-_-;) (-_-;)
こうした現実を踏まえて、私たち花店は母の日商戦に挑まなくてはならないのです。これは本当に難しい事です。
もちろん、選択はいくつかできます。
無理しないで今年の母の日は閉店する。
無理しないで今年の母の日は普段通りの営業をする。
ピンチはチャンスと母の日はいつも以上に頑張る!
さて、あなたならどうしますか?