農林水産省補助事業、「国産花き品質向上実証事業」の27年度最後の会議が終了した。


切花(一部鉢物も)の品質向上について様々な事業を行ってきたが、その中でも品質に対してキチンと管理している、生産、運送、市場、仲卸、花店に与える認証制度はとても画期的なものだったと思う。


 特に生産者は、採花してから出荷までの前処理やバクテリア対策、温度管理や保管日数など、改めて花の日持ちに必要最低限の管理方法を再認識出来たと思う。と同時に、部会や組合など、特に共選産地での品質への意識の共有化もあらためて出来たのではないか。


 私も全国の産地や花店の認証チェックをさせて頂いたが、確実に花の品質意識が高まっている事を実感できた。


 今回の会議の報告で、今期の予想認証件数は生産者が1,943件、市場が11件、仲卸が7件、加工が25件、運送が3件、そして花店が402件、合計2,391件が認証取得予定となっている。


 これらすべての方達が、切花の品質向上に対して意識を高め、消費者に日持ちする良い花を提供するべく努力をして行く


こうした積み重ねを続けて行けば、日本の花き業界は確実によくなると思う。


 農水の補助事業は毎年公募で決まる。次年度はどうなるか分からないが、この認証制度はまだ始まったばかりで認知度は低い。しかし、続けることで業界内はもちろん、消費者にも確実に広がると思う。


 日本の花き業界をV字回復させる為にも、消費者が安心して品質の良い花を買える花き業界にする為にも、この品質向上プログラムは是非続けて貰いたいと思う。(別の団体が取得したとしても)


ここで絶やしてはあまりにもったいない。率直にそうおもう。


 今期、多くの産地が認証を取得した。次は花店の番。少しハードルが高い部分もあるが、この認証の連携が進めば、花店に並ぶ花は今よりも確実に良くなるし、お客様の笑顔は増えるだろう。


ここで絶やしてしまうのは本当にもったいない。