この写真のカーネーションを見て何か気付きますか?
チャンと気づいた方はとりあえず 良い花屋 の条件のひとつを満たしています。
この花は年末にセット花として組んだ輸入のカーネーションですが、この現象に気がついた時点ですべて組み直ししました。
お正月セットにも使っていたので、その数はかなりの量。おかげで作業が大幅に遅れました。![]()
この状態は インロール といってカーネーションの前処理不良(エチレンの影響)のため起る現象です。きちんと前処理が行われていればこの様にはなりません。
写真の花はつぼみから開きかけた状態ですが、このまま咲き切らずに花びらが内側にカールして萎んでしまいます。
つぼみの段階では発見できず、ある程度開いてから分かります。輸入のカーネーションは比較的しっかりと前処理をされていますので、意外とこの現象は起らないんですが、今回はやられました・・・。
普段は残念なことに国産の方がこう言った状態の物を見る事が多いです。
つまり、前処理をキチンと行っていないか、行っていても適切な時間や濃度にしていない可能性があります。
品種によってはそれほど前処理を意識しなくてもエチレンの影響を受けにくい物もありますが、現実の問題として今回の様な事が起きているのも事実です。生産者の多くは消費者が飾っている状態を見る機会がないのでおそらく分からないでしょうね。
でも、どんなに自分の作るカーネーションが素晴らしくてもやはり前処理は重要です。
このカーネーションを購入した仲卸の対応は非常に素晴らしく、すぐに代替え品を出してくれたので年末の納品にギリギリ間に合いましたが、それにしても多くの無駄な時間がかかりました。
それよりも怖いのは、これに気づかずに販売してしまうことです。残念なことに何セットかはすでに販売してしまっているため、おそらくそれほど長く楽しめなかった可能性があります。
かなり悔しいです。
母の日もそうですが、自分の思う品質レベルをクリアしていない花を使わなくてはならない状況が年に数回あります。でも、今の花き流通ではどうにもならない現実です。
このカーネーションの インロール すら知らない花店が現実問題として多くいる現状も変えていかなくてはなりません。
本当に花の普及を目指すなら、すべての花店がその価格に見合う品質の花をキチンと販売する必要があります。
それって最低限の条件だと思うのです。
年末のカーネーション・・・。 チョッピリ心が痛かった私の反省点でした。
