すこし奈良関係の話題から外れるが、今日の朝刊に恐れていた事が現実になりつつある記事を発見した。
北海道で優良な生産者の筆頭としていつも名前が出る方に、当麻町農協の黄木実(おうぎみのる)さんがいる。
彼が作るバラは本当に素晴らしく、当麻町ももちろんだが、北海道のバラ品質を底上げした立役者である。
その彼が所属する当麻町のバラ生産団体が原油高騰のあおりを受けて、この先生産をどうするか検討を始めたそうだ。
実はここ数年、北海道のバラが道外に流出し始めた。以前にも書いたが北海道のバラは地産地消の代表選手と言っても良いくらい道内でうまく潤滑していた。
ところが、大阪を中心にこの品質の良い北海道のバラが人気が出始め、今では道外にも北海道産のバラが出荷されている。
ただ少し気になっていたのが、そのように道外にバラが流ると当然数が減るはずだから価格が高くなるはずだ。ところが今年は逆に安くなった。
消費の冷え込みも大きく影響しているのだろうが、それにしてもバランスが非常に悪い。
今回恐れていた事と書いたのはこのバランスの事ではなく、生産者が減っている話である。 私は以前から花の生産者が減りつつある事を伝えてきたが、ここ最近になってそれが加速している。
地方に行くと、北海道の花生産者は増えていると思われているが、決してそうではない。むしろどんどん減っているし、これからも減ることは間違いない。
その多くは野菜への転化であるが、高齢による離農も増えている。
水曜日の事である。市場関係者とお話をしていたら、某産地もそろそろ離農者が出るからこの品種は減ると思う! そんな会話が聞かれた。
また、以前某輸入会社の社長とお話して海外の生産者の話をこのブログで書かせて頂いたが、まったくその話と同じ内容が今回の花卉園芸新聞に出ていた。
つまり、海外からの輸入切り花も今後は減る傾向にあると言うのだ。国内の生産者も減り、海外からの輸入も減る。
売上が減っているから 丁度良い! そう思われがちだが、決してそうではない。これからの花販売は、今以上に計画性が必要になり、無駄を省いていかないと商売にならなくなる。
必要な時に必要な分しか花を仕入れない店が増え、手軽に買える花が減る。大手スーパーも客寄せに花を使っていたが、そろそろ採算が合わない事を理由に花売場を縮小し始める。ホームセンターのガーデニングコーナーが良い例だ。
市場法改正がどのような影響をおよぼすのだろうか? 現状を考えるに、少なくとも我々花店に良い方向を導いてくれるとはまるで思えない。
一見冒頭の話と矛盾を感じるかもしれないが、これから先の需要と供給を考えた上での話である。
家族をやしない、これから先を考える一人の父として、花店の店主として、今一度 お花とはなす時 が来ている気がする。
誰かが何かをすれば良くなるのか? そんな簡単なものでもないし、私一人でどうする事も出来ない問題だ。
大きなターニングポイントはすでに来ているのかも知れない。
