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僕はお酒が好きなことは以前も書いた。アルコールは何でも飲む。もちろんワインも大好き。今回はワインのお話をしますが、しっかりと花流通にも結びつきますのでお目通し下さい。 無理があるかもしれないけど・・。 (笑


かれこれワインブームが過ぎてから何年になるでしょうか?でも、いまだにボジョレー解禁の時にはニュースが流れ、普段飲まない人も買ったり飲んだりします。


ワインブームが起こる前と、過ぎ去った今を比較しても、明らかにワイン人口は増えたことは言うまでもありません。


ちなみにボジョレーが解禁になるのは第三木曜日です。


キチンとした営業戦略があってこの日らしいのですが、僕は知りません。


ワインが売れるようになったキッカケは沢山あります。まずは価格が以前よりずーーーっと安くなった事。


そしてもう一つが健康に良いこと。


ワインは酒の中でも唯一 アルカリ性です。


人間は疲れると酸性になるそうで、疲れた時ほどワインを飲めば中和してくれるので良い。


とか、カテコールアシンも下げるので、イライラ解消ストレスも減らすそうです。


さらに、ポリフェノールがコレステロールを抑制し、心臓病にもなりにくい。


さらにさらに、リスベラトールが抗癌作用があるとか、


極めつけはフランスのセルジュ・ルノー博士によると、1日2~3杯のワインを飲むと、病気による死亡率が3割減る・・・。なんていう話もあります。


こんな話を聞くだけでも、体に良くて、おいしいワインを飲んでみたくなりませんか?


このワインを売る側に立って考えると、


日本人の中で特にワインを飲む人たちは比較的お金と心に余裕のある人が多いんです。つまり、質の高いお客様が多いという事。(もちろん僕のような例外もありますが・・。)


そういった客層に自分も質を高めないと、おすすめしたり説明したり出来ません。


つまり、売る人が学ばないと売れないんです。


テイスティングする事により、自分の知識を高め、葡萄を理解し、産地の土質や天候、作り手の人柄、出来の良い年、そしてどんな料理に合うか?など、色んな勉強をする必要があります。


そして、これらの知識を得ると、人間は他の人に教えたくなる物です。


お客様に、様々なワインの知識や情報を伝える事は、安心や信頼につながります。


それこそが、ファンになると言う事。


お店にワインを買いに行くのではなく、ワインをその人に聞いて買うようになる。


つまり、ワインはあの人に聞けば安心して買える。 ようになるわけです。


しかも、ゆとりある人たちがターゲットなので、必然的に売り上げも高いわけです。


おおっと 話がずれました。


今回は、ワインの試飲会の話でした。話を戻して・・。


今回のイベントは室蘭にある 酒のさけもと さん主催のワイン会で、フランスからジャン・クロード・マスさんをお招きして、彼の作るワインを試飲しながら色んなお話をお聞きしました。


彼は私と同じ年。1964年生まれです。1999年にドメーヌ・ポール・マス社の社長・エノロジスト(ワイン作りの総監督)になりました。


この会社のワインは、なんといってもリーズナブルで高品質


化学肥料は一切使わず、最新の技術を取入れたワイン作りをしているそうです。


ワインと言えば、昔ながらの作り方が良いように思いますが、彼の考え方は違います。車の技術と同じように、最新の制作方法を学び、良いと思えばどんどん新しい技術をとりいれ、そして地球環境にやさしいワイン。エコワインを造り続けたいと話していました。


また、ブランド化の為に何をしているかと聞くと、まず、ボトルの重さ。そしてビンテージのデザインを意識しているとの事でした。

ボトルを持った時の重さは、確かにうなずけます。持った瞬間軽いボトルだと、やはり安っぽい感じがするものです。また、ビンテージ(エチケット、ラベルの事)のデザインも重要な事は言うまでも無いですね。


彼のワインは画家アンリ・バヴィエラ(コートダジュールの画家)による物もあるそうで、とてもおしゃれなエチケットです。


今回は8種類のワインをテイスティングさせて頂きましたが、どれもおいしく、価格は1000円から2000円前後のものでした。


赤は シラー・カリニャン・メルローとカベルネとシラー・シラーとグルナッシュ。

白は シャルドネ・ヴィオニエ・マルサンヌ


気になる方は、ぜし さけもと さんへお買い求め下さい。


彼が話していた事にいくつか花業界にもつながる話がありました。


消費者の事を第一に考えたとき、ヴィンテージを越えて安定した品質のワインを毎年一定の価格でお届けする事がもっとも大切。」つまり、人気に左右されない(日本の焼酎のように・・)安定した生産が彼のモットーなようだ。


それもそのはず、いまの彼は年間26万ケースのワインを出荷しているそうだ。


「どんなにおいしいワインでも、ある時2000円で買えた物が翌年4000円、1万円と値上がりする状況を喜ぶ消費者がどれだけいるだろうか?」


まったく そのとおりだと思う。


詳しいワインの話はおいておくが、かれの売り手、作り手としての考え方に、国境を越えた親しみを覚えた。


元々彼はマーケティングの勉強を大学で受け、その後もすぐにはワイン業界に入らず、ワイン外の仕事をしていた。そこで顧客志向に基づいたサービスの重要性を肌で感じ、やがて自身のワインで実践している。


フランスから北海道に営業に来る行動力からもわかるように、かれは何でもすぐに実行に移すタイプのようだ。


名刺を交換しようと胸に手をやった時に、沢山のおいしそうなチーズや料理が運ばれてきてしまい、ガブ付いているうちにワイン会は終了してしまった。(うまかった・・。)


にしてもだ。 飲み足りなかった・・・・。 メモを取るのに必死で、スッカリワインを楽しむことを忘れていた。


 今回感じた事。それはワイン会はとにかく沢山ワインを飲む事・・・・じゃなく(スミマセン)、

 ワインを作っている本人がワインを飲む消費者に直接自分のワインを売り込み、そして意見を聞く姿勢が日常的に行われている事。

 実はワイン業界では昔からこのようなワインの試飲会が行われており、確実に実績を上げているのである。


 世界を回って、ほんの数十人にPRして行くのは大変な努力だと思う。しかしこの数十人は確実にセールスマンになるのである。


現に、私もこのようなブログでしっかり宣伝? している。


 花の生産者も同じように自分の花を売り込んで行っても良いと思う。規模はどうあれ、自分のファンを作る事はとても 仕事への意欲 が増すことだと思う。


 それらを実行に移すのは、市場ではなく僕たち花屋なのかもしれない


 今回の仕掛け人は 言うまでも無く 酒屋 のさけもとさんである。


 僕は彼の姿勢、戦略、そして何より酒を愛する心にとても学ぶべき物を感じた。


そんなわけで、今夜もおいしいワインを空けようかな・・・・・。


長文お読み下さいまして有難うございました。 <m(__)m>