農林水産省生産局果樹花き課花き対策室が今年3月 新花き産業振興方針 を発表した。新が付くからには旧もある。そう、実は平成12年にこの花き振興方針はすでに発表されている。平成12年の物は私は存じないが、今回の中身についてしっかりと受け止めるべく、このブログでご紹介したい。

まえがきがある。

簡単に説明すると、花は国民生活に潤いと安らぎを与える。

その花は農業粗生産額の6パーセント以上を占める。

今後10年を見通して基本的な方針と取り組みを平成12年11月に策定したが、

環境の変化を踏まえ、新たな産業振興方針を定めた。

とある。

花屋を営んでいて、国が花に対してこのような振興方針を出していた事自体知らなかったし、実行されていた事もまるでしらなかった。

これはただ単に私の勉強不足なのか、それともあまり活動されていなかったのか?

過去はさておき、今回の方針がきちんと実現される事を祈るばかりだが、さてさて更に中身を見ていこう。

2ページにはこう書かれている。

我が国における花きの位置付け

①生活空間を飾る。②花を育てる。庭を造る。③気持ちを伝達する。④快適空間を創造する。⑤人を繋ぎ、コミュニティを創造する。⑥加工して利用する。⑦福祉を増進する。

我が国の花き利用は、業務用や贈答用として1兆2千億程度の産業規模となった。しかし、マレーシア、コロンビア、ベトナムなどの輸入切花の増加する反面、業務用の需要が低下し、家庭用の割合が高まっている。この事は日持ちと手ごろな価格が更に求められている事につながる。しかし、国内生産は海外に比べ生産コストが高く、一層の努力が求められる。

そして具体的な取り組みとして以下のような事が書かれている。

1、ホームユース需要に対応した生産・販売の促進

短茎切り花の生産出荷

家庭に日常飾る花は短い物で十分。短くてよければ生産コストも抑えられ、ゴミも少なくてすむ。

また、家庭に飾る場合の飾り方を消費者に提案する事も積極的に促進する。

2、ブランド化等に向けた生産販売の促進

・オリジナル品種の作出、生産、販売が必要。ニーズに応じた取引形態の促進、情報発信。そして、何より必要なこことは、生産、卸、小売の連携である。

3、バケット低温流通の促進。

切花の前処理が必要な事はかなり浸透してきたが、更に輸送時間の短縮と低温輸送。またダンボールを減らし環境にやさしい省資源化も促進する。そして、日持ち、鮮度の良さを消費者に広くアピールした販売を促進する。

などが書かれている。

ここでは内容についてわかりやすく簡潔に書かせていただいたが、本文は更に細かく、具体的に書かれている。是非一度ご拝読頂きたい。

さてさて、内容は更に続く、

需要拡大の促進 

指が疲れてきたので、この続きはまた・・・・。