本記事では、『あきらめると、うまくいくー現役精神科医が頑張りすぎるあなたに伝えたい最高のマインドリセット』(藤野智哉/2019年/ワニブックス)を紹介しています。
「他人の目を気にしすぎてしまう……」
「自分に自信がない……」
「自分なんかダメだ……」
そんな悩みを抱えるあなたにおすすめの本となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
『あきらめると、うまくいく』とは
本書はマインドリセットを通して、自分を大切にすることを目指す本です。
著者の藤野智哉さんは現役の精神科医です。
幼少期に川崎病という病気にかかり、その障害とともに生きることで学んだこと、精神科医としての知見を発信しており、『マツコ会議』(日本テレビ)や『バイキング』(フジテレビ)などのメディアへも出演しているようです。(著者プロフィールより)
他の著書には、『「誰かのため」に生きすぎない』(2023年/ディスカヴァー・トゥエンティワン)や、『「そのままの自分」を生きてみるー精神科医が教える心がラクになるコツ』(2024年/ディスカヴァー・トゥウェンティワン)などがあります。
なお、『「そのままの自分」を生きてみる』については、当ブログでも紹介しているので、そちらの方もぜひご覧ください。
『あきらめると、うまくいく』おすすめポイント
ここでは本書のおすすめポイントである、
- 「あきらめる」をポジティブに解釈
- つらくなったときのマインドリセット
①「あきらめる」をポジティブに解釈
「あきらめる」と聞くと、どうしてもネガティブに考えてしまいますよね。
幼少期からわたしたちは「あきらめるな!」と言われ続けてきました。
途中で物事を投げ出してしまう、夢を断念するなど……あまりいい意味を持っていないように思われます。
ところが、藤野智哉さんは「あきらめる」ということをポジティブに捉えています。
「あきらめる」とは「あるがままを受け入れるということ」。
何か失敗をしてしまったとき、自分のどこに原因があったのか明らかにしなければなりません。
もし、自分のキャパシティーを超えていたことが原因だったのなら、その事実をしっかり認めることが大切になるのです。
できないことはできないと認めた上で、違う方策を考えることが重要です
『あきらめると、うまくいく』(藤野智哉)
できないものはできないと認めあきらめることで、誰かに協力を仰ぐ、仕事量を減らしてもらう、など自分にできる違う案が浮かんできます。
また、「あきらめる」とは「人に対して過度な期待はしないこと」も表します。
自分の思い通りにしようとしないことを心に留めておきましょう。
②つらくなったときのマインドリセット
本書では、頑張りすぎて心がつらくなってしまったときの、マインドリセット方法が多く紹介されています。
例えば、「俯瞰で見る」というもの。
第2の自分が、ただ冷静に客観的に見ている様子をイメージしてみてください。
怒っている自分を第三者視点で判断してみると、怒りも嫌なこともバカらしくなってきます。
俯瞰で見るクセがつくと、自分以外の人に対しても「この人は他の人にも高圧的なんだな」、「この人はあの人のことが好きなんだな」など、状況が分かり気が楽になります。
他のマインドリセットの方法は、「すべての言い訳に対して全力で反論」というもの。
何か新しいことをやろうと思っていても、お金がない、ものがない、時間がない……など、様々な要因があなたにストップをかけます。
そんなとき、「じゃあ、具体的にはこれをすべきだ」と反論してみる。
すると、思考回路が前向きに切り替わり、行動に移せます。
浮かんだ言い訳を全力で否定することで、様々なことにチャレンジできるようになり、もっと自分を好きになります。
『あきらめると、うまくいく』まとめ
本書は「あきらめる」ことで自分を受け入れ、自分を大切にしていく本です。
自分に自信がない人、頑張りすぎてしまう人におすすめです。
本書を読めば、きっとあなたもマインドリセットできるはず!
ぜひ、読んでみてくださいね。