今年最初の満月は、1月12日の夜だった。
でも、私はすっかり寝入ってしまって
ほんの一瞬、その姿を見かけただけだった。
どうも、強烈な風邪薬を処方されると
眠気が物凄くて、起きてなど居られない。
だから、その次の夜
どうしても、月をとらえたくて
早々に夕食と片付けを終えて
室内から月が見えないものか、とウズウズしていた。
熱もすっかり下がったし
一瞬だけなら、外に出ても大丈夫だろう、と判断し
突っかけサンダルで、バルコニーに出てみた。
勿論、カメラを持って。
完全な、ではないけれど
ほぼ、満月に近い月。
もっとはっきり見たくて
出来るだけ望遠をかけてみた。
やはり、月は好きだ。
欠けようと、満ちようと、新月だろうと。
そして珍しく、星々もはっきり見える
澄んだ空の夜となり
その中を、ライトを点滅させて航空機が飛んで行く。
GEC8387 ルフトハンザカーゴ
B777-FBT
成田発、仁川行き
・・・なんて言ってみたところで
夜だもの。
機影もすっぽり隠されて、瞬いた光しかわからない。
星座の如く、その灯りの点と点とを結び合わせて
機体の形を想像するしかないのだけど。
高熱が出ての、主婦休み。
こんな形じゃないと
私は休めないのか、としみじみ思う夜。
まずは眠れるだけ、寝るとしよう。
そして、明日のことは明日にすべて任せることにしよう。