静岡弾丸旅行2日目

 

なんだかんだぐっすり寝れて,頭痛はなくなっていた。9時間経つため,会計をしようとレジに行く途中に外を見ると・・・

雨かよ!富士山を見に来たのに,昨日は暗くて見えなくて,今日は雲で見えないのかよ!という,残念な気分から始まった1日。

静岡の人たちって富士山があるのが,当たり前だけど,雨の日で見えなくなったら不安になるとかあるのかな。あと,方角が狂うとか。あんなでっかいシンボルの影響力計り知れなさそう。

 

6時に快活を出てとりあえず,ガソリンを入れたのち,次の目的地を決める。

来るときにちらっと通った「道の駅ふじおやま」が7:00からやっているらしい。道の駅ならお土産も売っているだろうということで行ってみることにした。

開店8:00かよ! そういえば年末だった…

道の駅にはキャンピングカーが何台か停まっていた。そこまでではないにしろ,ちょっと大きい車で寝袋あれば車中泊もいけるなぁと考えたり,周りも明るくなったので風景を眺めたり(ただし,富士山は見えない),Twitterを見たりして時間を潰した。

8:00になったので入ると,やはりいい感じにお土産が並んでおり,職場と友人への土産と自分用にバリ勝男クンを買うことができた。次からは初手,道の駅にしよう… お土産はご当地の形をしたチョコなど無難な味のものが良いのか,ご当地限定の味などやや変わったものが良いのか悩む。食べられない人がいるとよくないから無難なものを選んだが,ついおもしろみがないなぁと思ってしまう。

これで静岡でやることは終わったので,意外と近かった箱根に寄りつつ帰ることにする。静岡に来たといいつつ,実際は御殿場市の市街地をちょろちょろしただけだったな…  弾丸旅行でも2泊は必要か…?

 

箱根に向かおうとする道には「ここから山道。凍結注意」とあって,改めて考えると,中古の軽自動車で冬タイヤでもなく,点検もろくにしていないのに,よく来たなと思う… 結果的に事故はなかったけど,事故った場合,年末にJAFを呼ばないといけなくて他者に迷惑をかけるから次はもう少し考えよう。

そんなわけで,とてもビビりながら山道を抜け,箱根神社へ初詣ならぬ〆詣をしてきた。

箱根神社と一緒に九頭龍神社というのもあり,芦ノ湖にいた九頭の毒龍を万巻上人が懲らしめたことで守護神となった九頭龍を祀っているようで,2024年の辰年にピッタリな神社であった。にしても九頭の毒龍とは,ギリシャ神話のヒュドラのような話があったんだな。また,日本で九頭龍といったらスサノオ伝説の八岐大蛇(八俣遠呂智)だけど,他にもいたんだな。まぁ蛇や龍といったら水・河の畏れのことだし湖がある地の伝説としては納得。毒についても火山地帯だから硫化水素などの毒ガスが出ることを考えると自然なんだろうな。

 

箱根神社の次は,箱根と言ったらの大涌谷。小学校の修学旅行と高校のプログラムで行ったことがあるが,いずれもバスで直接だったので,今回はロープウェイを使ってみる。早雲山駅から往復2500円で大涌谷駅へ。ロープウェイは,プチジェットコースターの如くその高さを味わえるとともに,眺めもとても良い。今回は曇っていたが,天気がいいと,スカイツリーなども見えるそうだ。そして何より,噴気地がよく見える。

 ↓箱根 大涌谷の噴気地(ロープウェイから)

黄色く見えているのが硫黄Sですね。この噴気地は温泉を作る際の方法の1つ「蒸気井」という火山ガスを水に吸収させて作るやり方を行っている場所で,見えている煙は吸収され切らなかったガスや蒸気ですね。箱根ジオミュージアムでは,温泉を作る方法の解説と模型や硫黄の単斜結晶,鉱物などなどさまざまな展示があります!なんと入場料100円!ぜひ!

硫化水素のにおいもちゃんとしました。わかっていても「硫黄のにおい」と言ってしまいますね。

大涌谷と言えば,黒たまご。1つ食べると寿命が7年延びると言われている。この黒さも火山の影響で,火山地帯は鉄が豊富なので,温泉地で茹でると殻の隙間に鉄が付着し,さらに火山ガスの硫化水素によって黒色の硫化鉄となるため,黒くなる。つまり,黒たまごの殻に塩酸をかけると,硫化水素が発生するはず… ということで今度やってみたいと思います。ちなみに,今は4個入り500円でした。もちろん1人で4つ食べました。おいしかったです。

ちなみに,普通にご家庭でも長時間茹でると,黄身の周りが黒くなることがあります。これはアミノ酸が分解されて生じる硫黄と黄身の鉄分が反応するからだと考えられます。

大涌谷からは富士山も見えます。

宝永火口も見えますね。雲によって噴火しているように見えます。

静岡(富士山)関連のお土産はここでも売っていて,道の駅で待つ必要も,ましてやアウトレットに行った意味がなかったという…  

帰りはまたロープウェイに乗って,噴気地を見つつ景色を堪能。にしても,よくこんな場所にロープウェイなり噴気孔なり作ったなぁと思う。ここに限らず,山の中の道路も人類の努力の結晶を感じる。ついでに言うと,昨日から山を間近で見てきて,実は日本は人が住んでいる場所の方が少ないのではと思う。本州の内側とかほとんど山だし。ちっさい島国でさらに山だらけなのによくやってるわ…

(実際,可住地面積は33%でした。出典:総務省 統計でみる都道府県のすがた2023 (stat.go.jp)

自然の大きさと人類の根性を感じた。

 

早雲山駅からの山道。超・怖い。ほぼ下り坂だし,もはや180°回転のカーブが7連続くらいある。本当に事故にならなくてよかった。

帰路の途中,ふと寄った「小田原 鈴廣かまぼこの里」さん。かまぼこ博物館という かまぼこを作る工程をしれたりかまぼこつくり体験ができたりする場所,本店,気軽にお土産などを買える市場があった。博物館はかまぼこと化学の関係(弾力の要因など)があったのがよかった。市場ではシンプルなかまぼこからテリーヌみたいなかまぼこ,プチかまなど多様なかまぼこを売っていた。また,たまたまかポン菓子の実演をやっていて,知識としてあったできるときの爆音を体験できたり,海鮮をソーセージ風にしたものも売っていたりして,イカのを買わせてもらったが,イカの身がゴロゴロ入っていてとてもおいしかった。市販してほしい。

(赤髪のともさん是非一度行ってみてください。)

 

途中,江ノ島があって,しらすピザを食べたかったが,到着時間を考慮して今回はスルー。

そして,20:00 帰宅!昨日より全然元気だった。

 

結局ほとんど箱根旅行だったが,まぁいい経験だった。次は新幹線で行って静岡を楽しみたい。