さて、この辺りからようやく最近の話に話が進んでまいります


ここで重要な登場人物のご紹介です。今回は少し話題はそれますが、現在の主治医についてお話ししますね。


骨折先生の元治療を受けてきたハルですが、「くしゃみをしたらめまい」の症状がひどく、一度めまい専門の先生に診てもらって、と、2022年5月、某大学病院の先生を紹介していただきました。


この先生、いろんな意味ですごい方で…私と家族は「ポジティブという言葉を煮詰めて煮詰めて型抜きしたような先生」といつも言っております(なので、ここから先は「ポジティブ先生」とさせていただきます)


まず出会ってすぐ、自己紹介が終わったとたん、耳の中を撮るカメラでなぜか顔写真を撮られ、「君のこの表情の無さは何事?初めましての記念写真だよ、笑って笑ってー」


からの、「君の症状を見る限り、まず気持ちを前向きに持つことから始めようか。自信を持つんだ、まだ若い、生活を病気にコントロールされちゃだめだよ、君が病気をコントロールするんだ」


からの、「僕は君の表情を取り戻すことをまず目標にするよ、まずは「この先生なら頼っていいんだ」と思えるところからが始まりだから、まずは信頼関係を築こう」


からの、「君の家からここは遠いから次回から僕が1週間に一回行ってるクリニックの方にきてね。次もご家族もご一緒にきてください」


と、ここまでノンストップで話が進み、人見知りなハルはグイグイ来られるポジティブ先生のペースに完全に飲み込まれそしてドン引き…


診察後家族に「あかん、私この先生苦手だわ…」「骨折先生のとこに戻りたい…」と言ったのを覚えています。




でも、付き添ってくれた家族の「ハル、あの先生は本物だよ。あんなに「この人に元気になって欲しい」っていう気持ちが溢れてる先生、なかなかいないよ。それに教授なのにクリニックで面倒見るって、よっぽどの熱量だよ。先生を信じてみなよ」(家族は医療職なんです)という言葉と、ポジティブ先生の「自分が病気をコントロールする」という言葉が帰宅後も妙に心に残り、今まで振り回されっぱなしだった中耳炎をどうにかできるのかもしれない、という気持ちが芽生えた初回の診察でした