空港泊してるのに二度寝して遅れかけた。床で寝てたのにどこでも寝れすぎて若干自分に引く。生き続ける力が強そうだなあ自分


飛行機に乗り込むとビジネスクラスもないし食べ物を出すブースもないから入ったらすぐ座席で驚いた。完全に低コストに特化した飛行機だ。LCCなんだからそれでイイと思う。


ブエノスアイレスからサンティアゴまでは雲が1つもない。一度も雲に入らずついた。そんなこと滅多無いよね??


飛行機なのに車窓が楽しめて化粧をしてる暇が全然ない。そびえるアンデス山脈。素晴らしい景観。


そういえばチリは入国に免税店ある。日本もあったら帰りにタバコとか買えるのに、いいな。


麻薬検査犬が可愛い。大きくて健康そうな犬好きだ。



飛行機を出てからほぼ歩き続けで市内に向けて出発。荷物もないしイミグレも並ばない。飛行機が着陸してものの10分で市内行きバスに乗った。かつてないスピード感。やっぱりその国のお金をすでに持ってるのは強い。

それになんかやっぱりチリは洗練された都会の感じがある。やっぱりロサンゼルスみたいだな。ブエノスアイレスが南米のパリならサンティアゴは南米のロスだ。



7カ国14都市(に結果的になった)いよいよ最後の街。ボリビアを抜けたあたりから毎日毎日どんどん都会になってゆく。同じ大陸をずっと地続きで旅をするのはこの変化が本当に面白いと思う。どんどんと景色が、人が、驚くほど変わっていく。



サンティアゴ最初の目的地は観光魚市場!チリ行ったら美味しい海鮮が食べられるよ!今まであった旅人たちに何度となく言われてずっと楽しみにしてきたのだ。

一歩市場に足を踏み入れると慣れ親しんだ魚の匂い。


築地の匂いだ魚の匂いで感傷に浸りそうになっているとレストランの猛烈な客引きに合う。


料理を半分の量で出してくれると言った店に決定した。


そして……


うーーにーーだーーー!!!


チリでウニが食べられる!!がっつく。美味しい美味しい

ウニそのままも美味しいけどたっぷりの香味野菜を入れて食べるのも美味しい。海鮮のスープも美味しい。魚って美味しいし肉より食べれる


肉は大好きなのだけど、やっぱり日本人は魚に醤油なのだろうかと思った。



アタカマと同じでやっぱり昼間はとてもあったかい。ブエノスアイレスで震えてたのが嘘見たい。

公園で一息つくと警官が馬に乗ってた。


人が皆のほほんと明るい顔でサンサンと降り注ぐ陽気な太陽の下で談笑している。ペルーなんかの浅黒ではなく本当の黒人比率がかなり高い。アルゼンチンではほぼ見なかったのに。治安の1つの目安だと思っている自動販売機も現れた。ここは明るくていい街だなあ。


完全におしゃれな都会なので破れたスニーカーってのがちょっと嫌になって来てる


やっぱり歩けば歩くほどサンティアゴはただの大都会。ビルと歴史ある建物の融合がすごい。


ここはヨーロッパでは?それともアメリカ




夕暮れまでサンタルシアの丘でゆっくり。


地元の人のピクニックスポットでもあるらしく、観光客も地元の人もみんな笑顔で楽しそうだ。



高層ビルの後ろにもっと高い山がそびえてるのがとても不思議。



ここは山脈に囲まれている。




破けた靴で都会を歩くのが辛くなり、あとまあ秋の靴なかったなあとも思い千円でごっつい靴を購入。つかえるかな大丈夫かな


夜引きこもるのはもったいないという謎の使命感に駆られて外出。やっぱり夜の一人歩きは怖い。こんな時一緒に行く人いればなあって思う、夜は本当に思う。


バーやレストラン、クラブが並ぶ通りをそぞろ歩き。どうやらチリのレストラン?クラブ?は半外のクラブ仕様でご飯を食べるのが流行ってるらしい。隣の店同士の音が大げんかしながら所狭しと爆音が並びまくる。

中でもなかなかの爆音を響かせてたお店に潜入。


1リットルのビールを1人でグイグイ飲み干してたところ数個先のテーブルのチリボーイ3人からこっちの席においでよと誘われた。


バス会社を経営してるイアン、英語教師のジェラルド、サッカーチームでゴールキーパーをするジョンの3人。みんなわたしの2つ上だ。

3人とも笑顔が優しそうでとても明るい。


アルゼンチンボーイとチリボーイどっちがいけてる?とイアン。そこはもちろんチリボーイと答えたけど、この二国は何かと張り合ってる感じがあって面白い。アルゼンチンより俺らの方がカッコいいぜとしきりに言っていた。


チリ人はみんなめちゃめちゃ明るくて陽気だ。

ピアニストなのかい!俺ピアノ持ってるよ!ほら!そういうとジョンがおもむろに服をめくって自分の鍛え上げられた腹筋を弾いてみせる。するとイアンも負けじと服をまくって腹筋を弾く。

あまりに明るすぎてみんなでゲラゲラ笑ったし綺麗に6つに割れた腹筋はお見事だ。


チリはとても都会だしアメリカみたいだと思うんだよねーと言うと、

その通り、チリはアメリカみたいだよ。なんてったって多民族国家でいろんな人種が暮らしてるしね。とジェラルド。

確かにチリは純黒人も純白人も沢山いるし他の南米よりいろんな人種を見かける。


この時彼らが食べてて一緒にもらったのがポテトとサイコロ肉の上に目玉焼きが乗った料理。この辺一帯どこへ言ってもみんな大好きでよく食べてる。ものすごいボリュームだ。


しばらくするとイアンの携帯の電源が切れたのと周囲がペンキ臭いので一旦イアンの車に避難することに。その間も陽気な下ネタ大爆裂。チリ人の××はこのハンドルくらいでかいぜ!wwwとか。なんかここまで明るく陽気に下ネタ言われるともう笑っちゃう。

 

ジョンが出かけて行きコスタリカの女の子を連れてきた。

ジェラルドがすぐにコスタリカ人?と彼女に聞く。コスタリカ人ってすぐわかるらしい。確かに南米は結構顔が国によって違う。


みんなでイアンの事務所に行って飲むことに。すぐ近くらしい。イアンの車はオープンカーでめちゃくちゃ綺麗だ。駐車料を取られそうになるとボリビアのお金を渡してブーンと立ち去っちゃうようないかにも今時の遊んでる若者。

車に乗ってる間もインスタを見せてきて後ろでは踊ってる。チリ人どこまで陽気なんだか。


到着するとめっちゃオフィス。これはチリのお酒だよ!とピスコを取り出したイアン。ピスコ飲んでみたかったからすごく嬉しい。ハナが開けるんだ!といって途中まで開けて開けやすくした瓶を渡してくる。


ポンっ勢いよくピスコが開くとピスコパーティーの始まりだ。スプライトで割るのがメジャーらしい。わたしとコスタリカの子に渡してくれる。

ガンガン音楽がかかってみんなで踊りながらピスコを飲む。ジョンとイアンがサルサの踊り方を教えてくれた。南米を旅するならサルサとタンゴくらい踊れた方が楽しいのかもなあ


散々踊った後はわいわい騒ぎながら宿まで送ってもらった。車内でも踊りまくり。

チリ人本当に陽気だ


深夜2時半に宿に帰宅。この時間なら明日もシッカリ観光できるぞ


次は〜チリからリマへ!

少し寝坊をしてゆっくり起き出した。今日は宿の近くの日曜蚤の市が一番の目的だ。

宿の中庭で化粧をしてると、私を見つけたルーカスが笑顔でやってきて手の甲にキスをした。この辺の人はそういうのがキマっちゃうから柄にもなく照れてしまう。


さあて蚤の市だ!!


本当に宿の目の前がまさにど真ん中、上下に2キロずつ、計4キロ近く続く一大蚤の市だ。わいわい人がいて所狭しと可愛いものが並ぶ、蚤の市楽しい。

まずはお腹が空いたので蚤の市中程のメルカドでエンパナーダ屋さんのエンパナーダ。チーズがいっぱい。このメルカドも入り口は狭いのに中はとんでもなく広くて、食料品からレストラン、骨董品までなんでもありだ。



のんびり見て回るのがとても楽しいけど今日は一段とすごく寒くて風が強い。雲がどんどん動いてる。冷たい風がひゅーっと通りをすり抜けていく。


通りを半周して、1日目と同じ店でまたチョリパンを食べた。ここの店のチョリパンが大好きだ。ジュージュー目の前で焼いたチョリソが美味しすぎる。


この時点で1時半、店内が混み合ってきた。この辺りのお昼ご飯は1時半ごろがメジャーみたいだ。



パフォーマンスで演奏しているピアソラのギターがとんでもなくうまい。どこもかしこもパフォーマンス音楽が皆うまい。


なんだかこの空気感、すごく日曜日だ。

蚤の市は素敵なものだらけ。




一通り見て回ったので川沿いを散歩した後いちばんの繁華街と聞いてたフロリダ通り周辺をお散歩。



日曜日だから店はほとんど閉まってるけど、デパートや服屋さんが所狭しと並ぶ。闇レートと変わらないって聞いたけどフロリダ通りはカンビオの量がすごい。



スーベにチャージしようと駅の機械をあれこれいじってたら英語の話せるおばちゃんがチャージし方教えてくれた。機械が動いてないとわかると窓口きて数字の言い方も教えてくれた。20はドゥエス。わざわざ窓口まで連れてきてくれて優しい。




タンゴフェスティバル 、今日も来てみたぞ!今日何聴けるのかなー!

遅く起きて蚤の市に行ってお昼を食べて買い物をして港を歩いて夕方になってタンゴを聴きにフェスティバルに来て夜は繁華街でご飯の予定。すごく日曜日らしい日曜日してないか。



最近スペイン語でいろんなことを尋ねられる。並んでる?とか。今日はスーベにお金入ってないからお金渡すから2人分払ってって。そんなこと言われてもわからないよ……



教えてもらったピアソラだけのタンゲリア、ピアソラタンゴもちょっと行きたいけど、こんなに無料で一流のタンゴを聴けてしまうともういいかなとも思う。

コンサート中も携帯禁止とかないんだな、なんだか気楽でいいな。


ピアノと歌だけの聴いた、今日のもすごく良かった、ピアノと歌だけなのか、あれでピアノと歌だけなのか


タンゴはブエノスアイレスの音楽だと思った。寂しさ悲しさ喜びに憂い、希望、全部が詰まってた。



終わった後おじさんが君はこれが好き?と聞いてきた。好きだと答えると嬉しそうに君は歌うの?踊るの?というのでピアノを弾くんだと答えると今日のピアニストは一流なんだよと嬉しそうに言ってた。この国の人はタンゴを愛してるんだと思う。わたしもタンゴ好きだ。



今日は空港で寝る予定なので、空港までのバスを調べているとどうやらこの街はバスは一晩中動いているようだ。さすが夜遊び大好き都市!日本にも導入してほしい。

それに必ず男性がバスの順番を譲ってくれる。女の子が最後なのは美しく無いのかもしれない。



ラストはアルゼンチンでいちばん古いカフェトルトーニへ。


ここは店の奥でタンゴショーもやってるらしいのだ。がっつり食べたいところだけど入らないのでエンパナーダを注文。

エンパナーダ2つとチョリパン1つで1日の摂取量が限界らしい。悲しいな


タンゴはやっぱりとっても素敵だ。演奏も歌もダンスもこの街のものだ。いつまででも見てられる。


外に出て街を歩く。

わたしはこの街が好きだ。哀しくて美しくて甘い風に満ちたこの街が好きだ。



最後にルーカスに会えたらと思ったけれど彼は帰ってこなかった。わたしが伝えた時間よりも早く宿を出てしまったから仕方ないのだけど。いつかまた会えるかな、直接さようなら言いたかったな、さようならルーカス。

045分になっても彼が現れなかったら宿を出よう、そう決めて宿を後にした。



空港行きのバス、どうやら間違えて乗ってしまったらしい。すると正しいバスの停留所まで運んでくれて、その後そこで降りる若者グループにわたしのことをちゃんとバスに乗せるように引き渡した。

彼らはおっちゃんもちろんだよ!と言った感じで付いてきて!と頼もしい。

随分酔っ払ってるらしいのに次乗ったバスの運転手にもわたしがちゃんと降りれるようエアポートで声をかけるように伝えてくれて、わざわざ英語翻訳をかけてわたしより自分たちは先に降りるけど心配無いよと伝えてくれた。

なんて優しいんだろう。最後までブエノスアイレスは最高だった。


アエロパルケに無事到着後、エセイサ国際までのシャトルバスに乗り込む。

エセイサ国際は少し離れてるので深夜だといい市バスがない+タクシーだと高いので二度手間だけど一度別のエアポートに行ってからという手段を取った。


3時半ごろエセイサ国際に到着後コンセント近くの床に横たわった。



こんなにも後ろ髪引かれる都市は久しぶりだ。まだ旅の残り時間があったなら、迷わずチケットを破り捨ててたと思うくらいに。

優しくて哀しくて寂しくて美しい、わたしはブエノスアイレスの街に恋をした。



次はチリ編!ふぃあうぃーごー!


すっかり目覚ましもかけずに眠ってしまった。今日はウルグアイのコロニア・デル・サクラメントという世界遺産の街に行きたいから早起きしようと思ってたんだけどな

ここの宿のシャワーはバッチリ。嬉しくてシャワーから出たくなくなる。

のんびりしてたので11時に宿を出た。今日ウルグアイなんて行って帰って来れるんだろうか何事も行ってみなくちゃわからないのでフェリーポートまでバスで向かう。もう市バスも乗れる、バッチリ。


1140分ごろ着くと12時の便があるという。駆け込み乗船だ。

急いでチケットを買ってチェックインをしてイミグレーション……が全然進まない。

どうやらお昼の交代タイムに重なっているらしい。そんな事あるかよーー

後ろのおばちゃんと進まない進まないと話をして困り顔。彼女はスペイン語ポルトガル語英語が全て話せて状況を説明してくれてありがたかった。不安だもん。

なんとか進みだしてダッシュで乗船、船に乗ったのは122分。

今回は駆け込み乗車が多すぎる……


船内はとても綺麗。スペインからポルトガルに向かう船にちょっと似てる。


お腹が空いたのでスポンジケーキを食べながら1時間の短い船旅だ。



街に着くと小さな港町って感じ。朗らかな空気が流れてブエノスアイレスより暖かい気もする。


街の中心部までお散歩。海沿いにカラフルなパステルカラーの家が立ち並び丸石を並べた石畳がキラキラ光る。


なんて綺麗で穏やかな街なんだろう。




のんびりしてていい街だ。わちゃわちゃしてるのも好きだけどこういう穏やかな街もいい。



芝生でお昼寝したくなるようなそんな穏やかな田舎町。しかしお腹は空いたがレストランに入る時間の余裕もないのでパン屋さんでエンパナーダをゲット。今回エンパナーダに随分助けられている。


燦々と降り注ぐ太陽の下で食べるアイスクリームは格別美味しくて、休日感がすごくある。


ノンストップで街中を散策後、また1時間の船旅でブエノスアイレスに戻るとコロニアでの穏やかな時間が嘘のようにビュービューと吹き荒ぶ風に極寒、たまに雨。なんなんだ、どうしちゃったんだよ


だけど観光すると決めたので服を着込んで意を決して外出。大統領府とマジョ広場、メトロポリターナカテドラルを見学。ライトアップされたそれはとても美しいんだけど、もはや感想がカテドラルのなか暖かい。


もう出たくない、ずっとここにいたい、しかしカテドラルはもう直ぐ閉まってしまう

渋々外に出るとザバザバと雨が。軒先で雨宿りをしてタバコを吸いながら、これはもう一旦帰ったほうがいいかなと弱気モード。

宿に帰ったって飲食店街のど真ん中なのだ。


でも今日は眠らない通りらしいコリエンテス大通りに行ってみたい、コロン大劇場も見て見たい……少し雨が弱まったので寒さに立ち向かって地下鉄に滑り込む。

一緒に雨宿りをしていた素敵なご婦人が本当に今日は寒いわねと言っていた。


まずはコロン大劇場。


まあこれは想像通りかなそこから歩いてコリエンテス大通りまで。



眠らない通りと聞いたから何があるのかと思ったら、本屋さんと劇場ばかりある。店の3分の2、いや、4分の3は本屋さんと劇場。人々の娯楽がこれなんだろうな、すごく文化的な街だ。



劇場のネオンが光ってどんどん人が吸い込まれて行く。わたしもスペイン語がわかればちょっと見て見たいんだけどなあ






あたりをつけてたレストランでごはん!赤ワイヤハーフボトル頼もうとしたらやめなさいグラスにしなさいってされた。多分子供に見えてる。

しかしやってきたワインを見て驚いた。


淵までワインを注ぐのが当たり前らしい。日本なら余裕で2.5杯分、お得感ある。赤ワインはどちらかというと得意じゃないけどアルゼンチンだから飲むしかない。


グラスはハウスしかないのでハウスを注文。まろやかで重すぎなくてぶどうの味がしっかりする(干しぶどうそのままの香りがすごい)わたしは好きな赤ワインだ。


ステーキは量が多すぎて食べきれないからアルゼンチンではミラネサを沢山食べた。カツレツだ。

ここのはきちんと完成してて美味しいけど、実は小銭がなかったらおまけしてくれてビールもペットボトルに詰めてくれたサルタで食べたミラネサが一番好きだったりする。

素朴で盛り付けとか適当で量が多くていつまで経ってもサックサクでフライドチキンみたいな衣のカツレツで美味しかった。


しかしみんなどこの店に入ってもサッカー中継ばっかりだ。


宿に帰る途中の地下鉄内、この国は地下鉄のストリートミュージシャンにも拍手が起こる。初めてだ。お金を入れなくても拍手は起こる。

ビールを買い込んで宿で調べごとをしながら晩酌。明日は蚤の市。


次はブエノスアイレス蚤の市編!