妻へ… | hana-ryunosukeのブログ

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愛犬、柴犬のりゅうのすけ&ハナとの生活。

2022年春、妻が脳梗塞で倒れた…
そんな妻の闘病生活の様子も書いています。
文才が無く下手ですが、お付き合いください。

 

5月30日




今朝もいい天気だ。


今日は病院に行くので、少し早めの散歩。





朝食後、お留守番のりゅうとハナにササミ巻きをあげる。


これが美味しそうに食べるんだよね。





約束の九時。


しばらくラウンジで待つと…





看護師さんが…


「申し訳ございません、先生の都合でお昼12時前に来てもらえませんか?」


仕方ない、一度戻りお昼前に来る約束をして帰宅した。




昼食後、約束の時間に行くが…



結局、手術の説明を聞いたのは13時30分を過ぎた。



消化器科の医師の説明を聞く。



胃瘻とは

・胃カメラを用いた手術で胃にチューブを入れることを経皮内視鏡的胃瘻造設といいます。

・そのチューブから栄養剤を入れることによって胃腸を使った自然の形に近い栄養補給を行います。



適応となる病態

・神経疾患、悪性腫瘍などによって飲み込みがうまくできない。

・肺炎を繰り返す。

・食事をしない(できない)

・今の栄養療法より胃瘻の方が優れていると判断されたとき など。



方法

・胃カメラを使用し、腹部に局部麻酔をした後に体壁と胃壁を糸で固定し(胃壁固定)、チューブを挿入します。



そのほかに合併症などの説明がありますが、端折ります。





手術の説明のあとは、久しぶりに妻との再会です。




前回の面会の時は目は虚ろで、意識があるのかイマイチわからなかった。


だが今回は、私を見る目はパッチリと開き見ている。





でも…




焦点が合っていないような…


きちんと意識があるのかわからなかった。




妻の好きな音楽が流れる病室。



目は開いてるが、私の存在を認識しているかわからない。




寂しい…




でも、新たに持って行ったりゅうとハナや子供や花の写真をちゃんと目で追っている。



手を握りながら声を掛ける。


「久しぶり、やっと会えたね」


「今日も起きて待っていてくれたね、嬉しいよ」


「庭の花や、植えた野菜も順調に育ってるよ」


「大好きなバラも咲いたよ」


「みんなが応援してくれてるよ」


「りゅうとハナもいい子にしてるよ」


「次に来る時は、新たなCD持ってくるね」


「頑張ってるね、俺も頑張るからね」



妻の顔を見ると、なんとなく何かを伝えようとしている様にも見えるし、身体も動かそうしている様にも見える。





妻よ、私はあなたの声が聞きたい、私はあなたと話がしたい、私はあなたの作った料理が食べたい、私はあなたと食事がしたい、


私はあなたを抱きしめたい、私はあなたと…





ゴメン…


涙が溢れてくる…



まだまだ一緒にやりたい事、いっぱいあったのに…






帰り際、看護師さんから…


看「次の手術が終われば、一般病棟に移ります」


看「退院の時は自宅にて介護されますか?」


私「うちは二人なので、家で介護は…」


看「今の状態だと施設とかの入居になりますね…」


看「まだ先の話ですし、奥様の回復を見てですね」




更に厳しい言葉が…




看「今までと同じ生活は…」


私も言葉に困りましたが、実際の話…


今の妻を見ると、看護師さんの言う事も理解できる。



私「でも、妻の回復力にかけたい 妻も家に帰りたがっていたので」



ここで話は終わった。




妻よ、私はあなたを信じてる。


大好きなりゅうとハナが居る、この家に帰ってくることを…