4月28日 鳥取県の民話☆スイカを初めて見た村☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

むかしむかし、まだスイカを見たことがない村に、町から来た人がスイカをお土産に持ってきました。
 はじめてスイカを見た村人たちは、丸い大きな物にびっくりです。
「なっ、なんだ? この大きな卵は?」
「もしかして、お化けのたまごかもしれんぞ」
「お化けだと!? こんな物を土産にくれるなんて、なんてひどいやつだ」
「仕方ない、思いきって、捨ててしまおう」
「でも、お化けなら、捨ててもまた戻ってくるかもしれんぞ」
 すると、一人の若者が言いました。
「それなら、こいつを割って、中のお化けをやっつけよう。さあ、みんなどいていろ、おれがやってやる!」
 若者は太い棒切れをつかむと、大きく振り上げました。
「さあ、いくぞ!」
 ドシャーン!
 若者が思いっきりスイカをたたき割ると、中からスイカの赤い汁が飛び出しました。
「やっぱり、お化けのたまごだった」
「でも、赤い血を出して死んだから、もう大丈夫だろう」
「よかった、よかった」
 村人たちは、穴を掘って割れたスイカを埋めると、ほっと胸をなでおろしたそうです。

おしまい

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