1月31日 山形県の民話☆ネコの宮☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

むかしむかし、ある大きな家に、一匹のネコが迷い込んできました。
 それを見つけた旦那は、
「汚いネコだな。こんなのがいては、家が汚れる」
と、言って追い出そうとしたのですが、ネコ好きなおかみさんが、
「だけど、せっかく我が家に来たのだから、家で飼ってやりましょうよ。この子の面倒は、あたしがみるからさ」
と、言って、飼う事にしたのです。

 さて、それからそのネコはおかみさんにとてもなついて、いつも家の中をついて回ります。
 ご飯を食べる時も、お風呂に入る時も、寝る時も、ネコはいつもおかみさんにべったりです。
 そしておかみさんが便所に行っている間も、ちょこんと便所の前に座って待っているのを見て、腹の立った旦那は、
「このドラネコめ!」
と、手に持った刀でネコの首をスパーンと切り飛ばしたのです。
 するとネコの首は便所の屋根裏まで飛んでいき、そこでガタガタと暴れ出しました。
 びっくりしたおかみさんが、あわてて便所から飛び出すと、ネコの首と一緒に何かがどさっと落ちてきました。
 見るとそれは猛毒を持ったマムシで、便所に入ったおかみさんに噛みつこうとしていたのを、飛んでいったネコの首が噛み殺したのです。
「そうか、お前は妻を守っていたのか。それなのにおれは・・・」
 ネコがずっとおかみさんを守っていた事を知った旦那は、ネコに涙を流して謝ると、ネコのために立派なお宮を作ってやったということです。

おしまい
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