1月6日 日本の民話☆三匹のサルの長生き比べ☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

むかしむかし、あるところに、三匹のサルがいました。
「ああ、栗が食いたいな」
「ああ、食いたいぞ」
「では、栗拾いに行こう」
 三匹はそろって栗拾いに行きましたが、栗は一つしか見つかりませんでした。
「栗が一つしかないぞ。どうやってわけようか?」
「ここは、一番年長の者が貰う事にしてはどうだ?」
「それがいい。だが、わしらのうち、誰が一番年上なんじゃ?」
 そこで三匹は、自分が子どもだった頃の事を話す事にしました。
 最初に、一匹が話しました。
「わしがまだ子ザルだった頃、琵琶湖は今ほどでかくなくてのう、深さも茶碗の底くらいしかなかったよ」
 すると、もう一匹が言いました。
「そりゃ、ずいぶんとむかしの話じゃのう。だが、わしにはかなうまい。何しろ、わしが子ザルだった頃は、まだ富士山は茶わんくらい高さで、わしは何度も踏んづけて遊んだものじゃ」
 するとそれを聞いた三匹目のサルが、しくしくと泣きながらいいました。
「実はわしには、二匹の子どもがおってのう。最初の子は富士山がまだ茶わんほどの高さの頃、富士山につまづいて死んでしもうたんだ。そして二番目の子どもは、琵琶湖がまだ茶碗の底ほどの深さだった頃、水遊びのしすぎで風邪をひいて死んでしまったのじゃよ」
 それで三匹目が一番年上という事になって、栗を手に入れたそうです。

おしまい
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