3月25日 千葉県の民話☆里芋の娘の帯解き☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

むかしむかし、里芋のお母さんが七歳になる娘の帯解き(→着物の付けひもをとって、初めて普通の帯を締める祝い)のお祝いをしようと、近所の家々を回って歩きました。

 お母さんは初めに、ネギのところへ行ったのですが、
「すみません。昨日から風邪を引いてしまい、行けないのですよ」
と、ネギは、青白い顔で言いました。

 次にお母さんは、ゴボウの所に行ってみたのですが、
「悪いけど、今はスス払い(すすはらい→年末の掃除)してるので、行けないのですよ」
と、ゴボウは、ほこりでまっ黒な顔で言いました。

 次にお母さんが、ニンジンの所へ行ってみると、
「ついさっき顔を大やけどしてしまい、それどころじゃないんですよ」
と、ニンジンは、まっ赤な顔で言いました。

 どの家でも断られた里芋のお母さんは、ガッカリしながら最後に大根の所に行きました。
 すると大根は、まっ白にお化粧をして、
「今日は、お日柄も良いし、本当におめでとうございます」
と、喜んで、帯解きに呼ばれていきました。

 この時からです。
 ネギは青白く、ゴボウは黒く汚れて、ニンジンはまっ赤で、大根はまっ白なのは。

おしまい
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