2月20日 日本の昔話☆家族か、お金か☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

むかしむかし、ある若者が砂利の中から、金の仏像を拾いました。
「この仏像には、何かの力を感じるぞ」
 そこで若者は知り合いの占い師に金の仏像を見てもらうと、占い師はこう言ったのです。
「これは、大変縁起の良い仏像です。
 これを朝晩おがむと、あなたはきっと大金持ちになれるでしょう。
 でもその代わり、あなたは夫婦や親子の縁には恵まれません。
 手に入るのは、二つに一つ。
 お金を取るか、家族を取るか。
 どちらを選ぶかは、あなた次第です」
 それを聞いた男は、以前から好きだった女の人と結婚したばっかりだったので、
「もちろんわたしは、お金よりも家族を選びます」
と、言って、拾った金の仏像を再び砂利の中に埋めてしまいました。

 その後、男は多くの子どもにも恵まれて、とても幸せに暮らしていました。
 でも男は、どうしてもあの金の仏像を忘れる事が出来ません。
「家族を選んで、確かに幸せだが・・・」

 ある日、男は家族には内緒で砂利の中に埋めた金の仏像を掘り返すと、天井裏に隠して家族には内緒で朝晩おがんでいました。
 すると金の仏像のおかげなのか、男は急に金回りが良くなって大金持ちになったのです。
 でも大金持ちになったとたん、大切な奥さんや子どもたちが次々と病気で死んでしまいました。
 それから男は何度か結婚したのですが、その度に相手が病気で死んでしまったり、夫婦げんかをして相手に逃げられたりしたのです。
「金を選んで、確かに金持ちにはなったが・・・」
 男は長者と呼ばれるほどの大金持ちになりましたが、家族が出来ずに死ぬまでさびしい毎日をすごしました。

おしまい