ある晩の事です。
吉四六さんが、かわや(→トイレ)に起きると、向こうの空がまっ赤に染まっています。
「ややっ、火事かな。どの辺りじゃろ? うん? あの辺りは、もしや!」
どうやら、庄屋さんの屋敷の辺りです。
「たっ、大変だー! すぐに、すぐに知らせに行かなくては!」
吉四六さんは、かわやを飛び出して裸足で駆け出そうとしましたが、
「・・・いや、待てよ」
寝ていたおかみさんを起こして、まず、お湯をわかしてもらって、ていねいにひげを剃りました。
それから大事な時に着る「かみしも」を着て、たびをはいて、せんすを手にして、ゆうゆうと落ち着いて庄屋さんの屋敷へ出かけました。
火事は、庄屋さんの屋敷のはなれでした。
まだ、誰も気がついていません。
「庄屋さん、庄屋さん。はなれが火事でございますよー」
吉四六さんは、雨戸を静かに叩いて庄屋さんを呼び起こしました。
声が小さかったし、戸の叩き方もおとなしかったので、庄屋さんはなかなか目を覚ましません。
「庄屋さん、庄屋さん。はなれが火事でございますよー。早く消さないと、大変な事になりますよー」
「・・・・・・」
しばらくたってから、
「なに、火事じゃと!」
庄屋さんがやっと起きて戸を開けると、はなれはもう、ほとんど焼けてしまった後でした。
次の朝、庄屋さんはカンカンに怒って、吉四六さんの家にやって来ました。
「お前は夕べ、火事だというのに、なぜ、かみしもなどつけてゆっくり来た。
しかも、あんなおとなしい知らせ方だ。
おかげで、はなれを丸焼けにしてしまったではないか。
火事の時は、何をさておいても駆けつけて、大きな声や物音で知らせねばだめだ!」
と、きつい文句を言いました。
「へい、次からは、そうしましょう。・・・けど庄屋さんは、いつも、『男はいざという時は落ち着いて、身なりもきちんとせよ』と、言っていたではありませんか」
「それも、時と場合じゃ! そのくらいの事をわきまえないで、どうする!」
「・・・へい」
せっかく火事を知らせてあげたのに、こんなに文句を言われては面白くありません。
さて、それからいく日かたった、ある晩の事。
吉四六さんは真夜中に跳ね起きると、丸太をかついで庄屋さんの屋敷に駆けつけました。
そして、丸太を力一杯振り上げて、
ドンドン! ドンドン!
と、雨戸を叩いて大声で言いました。
「火事だ! 火事だ! 火事だー!」
びっくりした庄屋さんは、あわてて飛び起きました。
そして雨戸を開けると、吉四六さんがいます。
「火事はどこだ! おいおい、そんなに叩くな。屋敷が壊れるではないか」
すると吉四六さんは、丸太を放り出して、
「ああ、くたびれた。どうです。本当に火事があった時には、今くらいの知らせ方で、いかがでしょうか?」
と、言ったそうです。
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