8月29日の民話☆死神の魂袋と扇☆ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  


むかしむかし、あるところに、病気で何日も寝込んでいる金持ちの家の娘がいました。
 医者の話では、今日明日中には死ぬそうです。
 娘の枕元には親類や近所の人が集まって、娘の最後を見守(みまも)っていました。
 そこへ、話を聞いた一人の若者がやって来ました。
 若者がふと見ると、黒い服を着て大きなカマを持った奇妙(きみょう)な男が、娘の家の周りをウロウロしています。
「気味の悪いやつだな」
 若者が男の様子をうかがっていると、その男は時々、家の壁のすき間から家の中をのぞいているのです。
 若者は思い切って、男に声をかけました。
「あの、この家に、何か用でも?」
「わしか? わしは死神だ。一番どりが鳴くまでに娘の魂(たましい)を取らねばならんのだが、こうも人の出入りが多くては、わしが入り込むすきがない。すまんがお前、わしの手伝いをしてくれんか?」
 若者は死神と聞いてビックリしましたが、
(こいつはうまくすれば、娘を助けられるかもしれん)
と、思いました。
「よし、手伝おう。それで、何をしたらいいんだ?」
「そうか、手伝ってくれるか。それならお前は、外で見張りをしておくれ。そして人が来たら、すぐ知らせておくれ」
 死神はこう言うと、スーッと家の中に入って行きました。
 するとそのとたん、家の中にいた人々が突然居眠りを始めたのです。
 若者は壁のすき間から、死神が何をするのかをのぞいていました。
 死神は娘の枕元に座ると、ふところから皮袋と扇(おおぎ)を取り出して、扇で娘の片方の耳の穴に風を送りました。
 そして反対側に回ると、もう一方の耳の穴にも扇で風を送りました。
 すると娘の口が開いて、口の中から青白い光の玉が出てきたのです。
 死に神はその青白い光の玉を皮袋に入れると、その口をキュッと閉めます。
 すると娘は、コロッと死んだのです。
「やれ、終った」
 死神は外へ出て来ると、若者に言いました。
「ご苦労じゃった。おかげで無事に、仕事が終わったよ。手伝ってくれた礼に、お前の魂をもらいに来る時は、出来るだけゆっくり来てやるからな」
 そして死に神は皮袋をかついで、墓場の方へと歩いて行きます。
 その歩き方がとてもしんどそうだったので、若者がたずねました。
「死神よ、疲れているのか?」
「ああ、さっきの人の出入りで、気をつかい過ぎたようじゃ。それに若くして死んだ魂というのは、重いからな」
「なら、その袋はおらがかついでやる」
「そうか、悪いな」
 死神は皮袋と扇を、若者に渡しました。
 若者は皮袋と扇を持って死神の後ろを歩き、墓場の入口に差しかかった時、
(よし、今だ!)
と、扇で脇腹をバサバサとたたいて、
「コケコッコ―!」
と、一番どりの鳴き真似をしたのです。
 それを聞いて、死神は大あわてです。
「しまった。もうそんな時間か!」
 死に神はそのまま、姿を消してしまいました。

 さて、若者が娘の家に帰ってみると、みんなは娘が死んだ事で泣いています。
「大丈夫。おれが娘を生きかえらせてやるから」
 若者はそう言うと、皮袋から娘の魂を取り出しました。
 そしてその魂を、娘の口に押し込んだのです。
 すると死んだはずの娘が生き返り、おまけに病気まで治っていました。

 その後、若者は娘の婿となって、二人仲良く暮らしたという事です。


~鹿児島県の民話~


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