お斎の時間も終わりに近づき

「そろそろお骨拾いに行くよ~」と姉の元旦那から声を掛けられた

 

本来の流れでは

収骨の後でお寺に礼参に伺うらしい

 

お通夜・葬儀で、お寺の「お宝様」をお借りするので

礼参の時にお返しするのが一般的……なのかな?

 

枕経は住職様に来ていただいていた

その時のお話しでは

お通夜は住職、葬儀は副住職とのことでお布施を分けていた

でも、どうやら住職様は体調が優れなかったらしく

両日とも副住職様が来てくださっていた

 

そういう背景があったので

「足下も悪いですし……」とお寺の方から礼参を辞退されていた

 

 

だから、収骨が終わったら一段落……となる

『葬儀の日』

 

葬儀・告別式

 

 

出棺・火葬

 

 

お斎(精進落し)

 

 

 

 

収骨

 

火葬場がトラウマになるかと思ったけれど

収骨に行っても、もう涙は出なかった

 

 

火葬の日程を決める際に

 

火葬が午前なら、時間になったら自分たちで収骨して帰る

午後なら、職員の人が立ち会ってくださる

 

そんな説明を受けた

(火葬場の予約が取れてから、葬儀全ての予定を決めるとのこと)

漠然とした理解の上で、午前を選択していた

収骨に立ち会ったことがあるのも、過去に一度だけ

その時の記憶では

大きな台をみんなで取り囲み分散しているお骨を拾いあげた

 

でも、母のお骨は小さな山になっていた

それを見たときに、改めて午前と午後の違いを理解した

午後の火葬時間が決まっているから……ということなのだろう

 

 

のど仏(第二頸椎)、歯、身体、股関節の器具

それぞれにザックリとまとめられていた

 

私は、それを見ても何の感情も無かった

 

自分の長男と夫を亡くしている伯母は

横たわった姿の骨を見て悲鳴を上げてしまったと言っていた

 

その違いなのだろうか?

それとも、私は冷酷なんだろうか?(・・;)

悲しいとか怖いなどの感情は、不思議と湧いてこなかった

 

 

大きな骨を息子と箸渡しで骨箱に入れたり

人工股関節も箸で持ち上げて入れたり

のど仏は最後に喪主が……と言われて一番上に乗せたり

 

終始、淡々と進められた

 

 

 

これで、一連の葬儀も終わりだね

 

ばぁちゃん、家に帰ろうか

やっとだね。。。