今回は、ヘルピング(カウンセリング)の回で週末2日間連続の講座でした。ロールプレイを何回も行い、へとへとに疲れましたが、気づきも多かったです。
AGENDA
(1)自己紹介のロールプレイ
(2)クライアントの心の動き
(3)関係構築
(4)ヘルピング(カウンセリング)
(1)自己紹介のロールプレイ
Day1の振り返りの後、二人一組になって自己紹介。話を聞く側はメモを取りません。終了後、聞いた内容を相手にフィードバックし、どの程度カバーしていたかを確認。短い会話でもメモを取らずに話を覚えておくのは結構大変でした。また自分が自己紹介する話し手の立場として、話しにくい雰囲気の人もいるんだなということも感じました。(顔の表情やうなずきの仕方、声のトーン等)
(2)クライアントの心の動き
ヘルピングをしているビデオを見て、クライアントの心の動きを推察するという演習や数行の文章からクライアントの気持ちがどのようなものか考えるといったワークをしました。
(3)関係構築
カウンセリング開始の際、クライアントはカウンセラーをまずテスト(どこまで話して良いだろうか?この人で大丈夫?)します。このため、カウンセラーはこのテストに合格しないと、話が続かなくなってしまいます。
このヘルピングの最初のプロセスである関係構築を今回は学びました。関係構築のポイントは、
① 受容と尊重
②信頼・ラポール
③理解と共感 (プラス先生いわく、“忍耐”)
そして、避けなければいけない行動は、見下す態度や言動、誘導や説得、そしてクライアントの言葉をただ繰り返すだけの対応等です。
(4)ヘルピング(カウンセリング)
今回の最大の山場であるヘルピングのロールプレイを行いました。
受講生同士でクライアントとカウンセラー役を交代しながら、5分間づつロールプレイを複数回実施。カウンセラーには、クライアントの想定年齢、職業、性別しかわかりません。その後、お互いの感想をフィードバックしあいます。ここで私がやってしまったのは、“相手の言っていることを繰り返しているだけ”という対応でした。踏み込んで質問したり、確認することを避けてしまったのです。
その後、クライアント役の人が外部から来て本格的なロールプレイ。全くの初対面で、バックグラウンドも様々なクライアントを演じてくれました。(第二新卒、ニート、転職希望者など)
私の場合は、
(1) アルバイトから正社員になりたい第二新卒
(2) 残業が多くて困っている中間管理職
でした。
各5分間のロールプレイ後、「ロールプレイ中クライアントは話したいことを話せたか」「この後クライアントはもっとカウンセラーと話しをしたいかどうか」、といったフィードバックを、クライアントだけでなくオブザーブしているグループの他のメンバーからも受けました。
LEARNING
・ ヘルピングでは、自分の知りたいことではなくクライアントの話したいことを聞くようにする。
・ クライアントが発している気持ちや感情を、言葉だけでなく表情、言葉のイントネーション、トーンも含めて察する。
・ 自分の考えや思いも勇気を持って伝える。ただ「聞いている」だけでなく「聴く」ことが重要。
・ 自分の価値観、先入観でクライアントの話を置き換えない
COMMENT
・ とにかくロールプレイは難しかった。頭ではわかっていても、実際の会話の中で相手の気持ちをとらえてゆくのは、何回も場数を踏むことが必要だとつくづく感じた。
・ 一方で、外部のクライアント役の人から「もっと話しをしたいと思った」というフィードバックもあったので、嬉しいというか自信になりました。