今週の福岡市は雨模様ですね。。この時期の雨は暗いので苦手です。。払拭しようとまたもや小説に手を伸ばしました(笑)

Killers(上下)著:堂場瞬一



警察モノでは横山さんがブッチ切っていますが、堂場さんはまた違った視点で書き続けていてとても面白いのですがその記念すべき100冊目との事。今回は警察モノとは少し違いかなりの大作です。

本作ですが、渋谷を舞台にした猟奇的な殺人者を中心に過去の東京オリンピックの時代から現代までを綴っています。当時、東大生だった殺人者、そして訳あって隻腕となった殺人者、その後継者、殺人が繰り返えされます。正直読んでて暗くなります(笑)しかしページをめくる手は止まらない、その辺り流石です。上巻を昨夜一気読みしました。

殺人者の動機は欲望ではなく全能的、使命感です。もちろん猟奇的なので普通に理解出来ません。。きっと読者も殆どが主人公と同期出来ません。

小説内にも出てきますが、主人公の殺人者は翻訳家でもあります。そしてアメリカの猟奇的殺人者の自叙伝を翻訳します。『全ての殺人者に読んで欲しい』主人公の殺人者はそう考えています。そして自身の猟奇的な思想を後継者へと伝え、時が過ぎて行きます。主人公は東大でも天才的な頭脳を持っている設定です。洗脳的に後継者をコントロールして行き粛々と着々と実行していきますが。。


人間とはそんなに単純ではなく理性や欲望があるもの。。後継者しかり。。

はてさて下巻で待つ結末とは。。


迫力の小説です、この手のモノはハードカバーをお勧めします。高くて買えませんと言う方は当事務所まで(笑)福岡No. 1活字中毒設計事務所にありますのでどうぞ~


内容は面白いのですが少々猟奇的と言う事で★★★★で。雨で暗雲立ち込める秋の夜、猟奇的恐怖を味わいたいかたは是非。


下巻はまた後日レビューしますね。



追伸、

気付けば今年も師走へ近付いていますね。最近お酒を控えているので体調はかなり良いのですがこれからの季節が、、鬼門です(笑)