ど~も~!みなみです!
昨日のブログもお読み頂きありがとうございました!!
私と同じように、“ランダム迷路”に迷い込んだ方のひとつの指針になれば嬉しいです…!
さてさて。
今日は前々回の続きで、
こちらの「クロス線で陰影をつけた背景」に、さらに諸々描き加えて、
仕上げの完成まで持って行きたいと思いまーす!!
陰影線以外に何を描き加えるか、と言いますと…
質感や汚し、といったものになってきます!
これらも大事な描きこみ要素です!
こういった床の木目を描きこんで質感を表現したり、
汚しをつけることで自然な使用感やリアル感を演出したりします
取りあえず、まずは「質感出し」作業やってみましょうか!!↓↓
一旦、陰影クロス線を非表示にして、天井の描きこみと長机の木目の描きこみやってみたよ~!
木目は、モノや状況に応じて、フリーハンドで描く事もあれば、パース定規に沿った線で描く事もあります!お好みで!
そして、隠していた陰影線を表示してみたところ…
なんかあまり美しくない感じだったため……
陰影線を細くしたり、細かく描き足したりして調整。
(描きながら微調整していくスタイルw)
(そしてやっぱりベクターの線幅修正機能便利すぎる)
…そもそも陰影線の前にこういうの先に描いといた方がいいね
反省、反省ww
ちなみに、ちなみに…
陰影と質感を同時に表現するテクニックというのもあります
う~~んとね、分かりやすい例かどうかチョット分からないんだけど…
以前、アシ仕事で描かせて頂いた背景なんだけど…
分かるかな?!
建物の下や、キャラの下等、影になる部分に地面の質感線を入れることで、
陰影と質感の両方を同時に表現しております!!
質感線って全体に入れるとくどくなるから、入れる部分と入れない部分とを作るといいんだけど、「一体どこに入れてどこを抜けばいいの~?!」というお悩みへの一つの回答でもあると思います
これ、結構使えるテクだと思う!!
例えば、キャラにニット着せたい時とかも、ニットの質感線を影になる部分にだけ入れるようにすると、
ニットの質感と陰影を同時に表せるし、細かい描きこみはありつつくどくもならない、イイ感じの画面にまとまると思うから、ぜひ頭に入れておいて頂けるといいかも~!!
次!汚し!!
汚しってさぁ……慣れないと、なんか不安にならない?!
プロの方の背景見ると、「ザザザッ」って、すご~~くラフにざっくり汚し線入れてあるんだけど、
同じように自分でやってみても今一つ「こなれ感」が出ないというか、すげー雑な線が無駄に入るだけになって、むしろクオリティ下がって見える、みたいな。。。
私ももれなくそのクチだったので、
慣れるまではブラシ様に全力で頼らせて頂きましたッ!!
私は、これめっちゃ使ってる~!!↓↓
汚しタッチペンはもちろん、カケアミブラシや、
私が記事内で「陰影クロス線」って呼んでるヤツも簡単に引けるブラシもあるよ~!
すごくアナログ感が出る描き味だし、
青年向けもしくは描きこみ細かめな少年向けを描かれる方には特にオススメ!!
これだけ入って100G(つまり100円)はめちゃお買い得ゥ!!
特に「汚しタッチA」「汚しタッチB」はめっっちゃくちゃ重宝してますっ!!
せっかくなので、今回もこれ使ってちょっとやってみます?!
AとBであちこちにちょんちょんちょん~~…っと、
こんな感じ~!
どうだろう、段々リアリティ出て来たんじゃないかしら?!
虫食い天井っていうの?よく学校の天井とかで使われてるアレを表現したかったんだけど、あれのトーンやブラシが今のところASSETSで置いてなくてさぁ…
仕方ないから、汚しタッチBブラシでちょんちょんやってそれっぽくやってみたんだけど、どうかしら、誤魔化せてるかしら…笑笑🤣✨
そう言われて見ちゃうと「ちょっと違くない?」って感じはしちゃうかな?!
まぁとは言え、パッと見はそんなに気にならないとは思うんだ!
あとはもう、先生次第よね…!投げてみてOKくれるかそうじゃないかはもう賭けなので
わりと、日々こんな感じで実験、実験ですわ~
さてさて!ここまで来たらあと少しですよ~!
この後、トーンを貼ったり、ポスターの中身なんかをそれっぽく処理したりしたら完成でーす!
あ、トーン貼る時は、
描きこみレイヤー非表示にするの忘れないでね?!
汚し線だのクロス線だの表示されたままトーンの選択範囲作るのはあまりにも効率悪いので
固有色貼って、モニターに濃いめのグラデトーン貼って…
あ、窓はね、グラデトーンがおススメ!
最近は反射のテカリを表現しないのも流行りだと聞いた事ある…!
あとは、影になる部分にひたすら10%を貼るべく…
クイックマスクで、ざっくりこんな感じに影の形取りして…
削りのツールとか使って、ぼやかすとこぼかして…
10%貼って、描きこみ線を表示してみて…
その上で「あそこが足りない!」「ここがチョット…!」とか思う部分をわぁわぁ微調整して…
完成で~~~っす!!!
ど、どうですか…?!
一応、漫画の原稿に乗っかっててもおかしくないクオリティに持っていけてますかね?!
この、LT変換したばっかりのこの状態から、
ここまで持って行くのが、
プロ漫画家の仕事であり、
プロアシスタントの仕事なんだよ~!…という部分と、
それらもクリスタのお力を借りつつ、一つ一つ積み重ねていくだけで、
セオリーさえ分かっていれば誰にでもできるものなんだよ~!!
…ということが、一連の記事で伝わっていましたら嬉しいです!!
……なーんて、偉そうに言ってるけど、上手い人から見たら、これもツッコミ所だらけなんだろうなぁ笑笑
私も引き続き精進いたしますっ!!
あ、あと参考までに、汚し線やら描きこみ線を最小限にカットしてみたのがコチラ!↓↓
や、まぁ、途中レイヤー間違えて若干描きこみ線残っちゃってるんだけどww
そこはスルーして頂いて笑笑
女性向けとかだとこの位の処理プラス、もっと全体的に線を細~く均一にしてみるといいのかなぁと思います!
なんなら10%トーンももっと限定的でもいいかも!👀✨
自分のお好みの塩梅を見つけてみて下さい~
それから……
アシスタントする方は、先生の好みの塩梅がどの位なのかを模索する旅がまた大変だったりする場合もあるから、頑張って!!
先生によってこだわるポイントがホント違うんだよね~…!!🤔
パースの正確さを気にする先生、仕上げの処理を気にする先生、構造を気にする先生、
あるいや線や処理の仕方が、他の先生とは違う独特の風合いを持っている先生などなど…
その辺りを完全に汲み取って使い分けられるようになったら、
あなたも立派なプロアシだ!!
そして……
いつの日か天音のことも助けてやってください!!!
そう……私の最終目標はそこなのでね…🤣✨✨
アシさん達と作業通話とかしながら楽しい創作現場に出来たらいいなぁ…
わーい楽しそう~!!
……という目標に向けて、引き続き頑張って参りまーす
次回!!
……そろそろ、アレを書きたいんだよな~……!!
3年くらい前から書きたがってるパースのネタがあってさぁ……
どのパース本にも描かれてなくって、でもいつか必ずぶち当たりつつ、
プロアシさんとかプロ漫画家さんだけが、いつのまにか「しれっ」と身につけているという…
ある概念(?)があるんですよ…
絶っっっ対困ってる漫画描きさんたくさんいると思うので、
私なりに全力で分かりやすく書きたいと思いまーす!!
これからのパースの常識が根本から変わるところを、あなたは目にするかもしれない……!!(相変わらず大袈裟ww)
お楽しみに~!!
また次回!!