ど~も~!みなみです!
今日も3D素材のお話、サクサク進めて参りますよ~!
前回は、3D素材を置く時に
・3D素材を置いてから、素材に付属してるパース定規を調整して素材を合わせる
・元々置いてあるパース定規に合わせて置く
(パース定規は3点透視図仕様のみ。1点・2点透視図にしたい時は、3点透視図の消失点を1,2コ「無限遠」にすればOK!)
という上記のやり方を主に解説しましたね!
今回は、
・3D素材を置いてから、その素材を自分の思った通りの位置や角度に調整する
というやり方について説明したいと思います!
(こっちのやり方をまずは覚えた方がきっと分かりやすいよねなんか、余談から先に攻めちゃった感じでスミマセン
)
…というわけで!!
前回、キャンバスのど真ん中にどーん!と置いたコレを↓
自在に操作してみて、理想の形に設置していってみましょう!!
3D素材レイヤーを選択して、
サブツール「操作」の「オブジェクト」を選択すると、
こちらの「移動マニピュレータ」が素材の左上あたりに出てきまーす!
まずはこちらの
「カメラの前後移動」アイコンの上に、
重なるようにカーソルを合わせて…
そのまま
上方向にずずずっとドラッグさせます!!
ずずずず……
すると…!
Σお!!ちょっと小さくなった!!
この調子で、上方向にドラッグ→もう一度前後移動アイコンをタップして→上方向にドラッグ…を繰り返して、好みの大きさになるまで縮めていきまーす
(ちなみに、大きくしたい時は下方向にドラッグすると大きくなるよ~)
こうやって、縮めていって……
……アレッ!
Σどどど、どうしよう~~!!急に真っ白になっちゃったよ~~!!!
…なーんて事もあるかもしれません
大丈夫!!慌てないで!!
こういう時は、
文字通り角度を変えて眺めてみましょう!!
一番左側の「カメラの回転」のところにカーソルを合わせて、そのままずずずっとドラッグすると…
おっ!やっと室内がちゃんと見えてきました~
さっきは何で急に真っ白になっちゃったか、というと……
コレ。分かります…?
めっっちゃくちゃヒキで見てるから端っこ歪んでるし分かりにくいんですが…
部屋のドアパーツがあって、それで視界(カメラ)が覆われちゃってた、っていう、ね
そう…部屋とか建物とかの、空間系大型3Dあるあるなんですけど…
どの角度からでも使えるよう、四方八方作り込んであるからこそ…
手前の壁に視界がふさがれちゃうのって、結構あるあるで!!
最初の頃は位置の調整とかでどうにか誤魔化そうと頑張ってたんだけど…
なんのことはない。
ちゃーんと、パーツによって表示・非表示選べますんで!!
やり方はコチラ!!
ツールプロパティの中に、こう…
その素材のタイトルが入ってるボックス?があって…そこの右側の矢印を開くと…
こんな画面が開きます。
そこの一番下の素材タイトルのところが、さらに下に開けるようになってるんですよ~…!
左側の矢印をぽちり。
何度か繰り返すと、こうやって色んな項目がずらっと出てきます!
さらに開いて、細かい小物とかの項目を表示することもできますよ~
左側に目玉マークがそれぞれついてますが、これをタップすることで、その項目を表示するか非表示にするかを選ぶことができます!
今回は、さっきのドア側の壁や…
本棚とかがある壁も消しちゃおっかな!と思いますので…
「部屋入口側」と「部屋左側」の目玉を消しまーす!
ぽちっとな!
はーい、これで画面がどうなるか、というと…
ホラホラ!!壁が2面なくなってる~!!
これで、かなりこの後の調整がラクになりますよ~データも軽くなりますしね!
素材によっては、この表示・非表示を上手く使いこなすことで、
ドアが開いてるようにも閉まってるようにも出来たり、
結構痒い所に手が届くいい感じのシステムになってる素材も多いでっせ!!
時計の文字盤のデザインが選べたりとか…そういうパターンもある
良かったら、素材ゲットしたら、開いてみて各パーツがどういうの用意されてるか、チェックしてみてね!!
チェックを怠ったがゆえに、開いてるドアと閉じてるドアが両方表示されておかしいまま線画抽出しちゃった事故とかも経験あるから、マジでチェックは必須でっせ!!
…ハイ!!というわけで、長くなりましたが…
引き続き、このあたりのアイコンをタップしたままドラッグして…を繰り返して、素材をずりずりと動かしていくと…
こんな感じにキャンバス内に納めることができたよ~!!
うむ!余は満足じゃ!
ちなみに、なぜ左側のカメラ機能ばかり使ったのかというと、3D素材についているパース定規ごと動かした方が、後で楽になる事が多いからだよ!!
前回の記事にも描いたんだけど…
こういう特性がありまして、ですな
今回みたいに、3D素材そのものをまず動かして、後からその素材のパースに合わせて描き足し・描きこみしたい、っていう時は、
3D素材に付いたパース定規ごと動かして調整するのが正解!!
逆に、先にパースの設定がしてあってそれに合わせたい場合は、3点透視のパース定規を設定してから素材を置いて、微調整は
この辺のアイコンを使ってね!!
このあたりは、前回のブログ記事も参考にしてみて下さい~!!
そしてそして。
いよいよ…!3D素材を使う時の真骨頂ともいうべき…
線画抽出の時間がやって参りました~~!!ドンドンパフパフー♪
あ!!この線画抽出機能、
CLIP STUDIO PAINT PROには付いていないらしいので、
使いたい方はEXにグレードアップだ!!
漫画家・漫画家志望の皆様は既にEXをお持ちの方が多いと思うので、大丈夫かと思いますが、
イラストに使いたい方とかはココ悩みどころだよねぇ…!!🤣💦
ま、まぁ、使えそうだと思ったら良かったら検討してみてね!!
で、Σそうそう!!線画抽出する前に…
ツールプロパティ内の
「床面に影を表示する」のチェックは
外しておいた方がいいかもしれない…
影を入れてくれるって、親切機能でもある反面…
影をどう入れるかって、それこそトーンワークや描きこみの塩梅として、作家性やこだわりが出る部分だし、
線画抽出の時点で入ってると、それが下地に入り込んだりして…まぁ一言で言うと
ぶっちゃけ邪魔なパターンの方が多い気がするのよ
なので、基本的には外して作業されることをおススメしまっす!!
ではでは!早速線画抽出していってみるよっ!!💪
まずは、3D素材のレイヤーを選択した状態で、
線画抽出と言えばお馴染みの…
レイヤープロパティの
線画抽出ボタンをポチッ★と行こうぜぃ!!
ぽちっとなッ!!
(何だこのノリ…)
でねでね、
これで終わりじゃないのよ…!
大事なのはこの後!!
「レイヤーのLT変換」ってのをするのさ…!!
…え?“LT”って何か、って??
…………さぁ………???💦💦
Let’s go to the Toilet!!
の略じゃない…?
(絶ッッッ対違うwww)
…えーとね…(ググる)
Σあっ!なんかね、
LT変換って、「線とトーンのレイヤーに変換すること」らしいので、
LINE(線)とTONE(トーン)への変換、ってことじゃな~い?!
………
なんか、今日イチスッキリしたっ!!笑笑
…ハイ!!ではそろそろ本題に戻りまして…
さっきの、レイヤープロパティ内の「LT変換ボタン」を押してみましょ~~!!
ぽちっとな!!
すると…!
こういう画面が出て来ます!!
これは、線画抽出するにあたってどの程度細かい部分を拾って線にするのか、線の太さはどれくらいにするのか、ベタで塗りつぶす割合をどれくらいにするのか…とか、その辺の塩梅を調整する画面です
…といっても、最初はよく分からないと思います…(私も未だにふわふわしてるし、手探りよw)
初期設定のまま取りあえずやってみる…というのでもいいと思うし、
私の↑の数値をそのまま参考にしてもらって試して頂くのもアリだよ~
(私も、他のプロアシさんの数値を参考にさせて頂いたり、本の数値を参考にしたり、仕事で色々な素材を使っていく中で微調整したりして落ち着いている今の数値なので、そこまで的外れな変換にはならない、と思うんだ…!万が一上手く出なかったらゴメンね!!🤣💦)
基本的には色々試してもらう、でいいと思うんだけど…個人的に留意して欲しいのがココ!!↓↓
抽出するラインは、ベクターに指定することをおススメしますっ!!
線画抽出した後、線の太さの微調整が必須になると思うのですが、前の記事でお伝えしたように「線幅修正ツール」はベクターの方がより繊細な調整が可能なので、ぜひぜひここは留意してみて下さい~!!
ではでは!!
設定が固まったら、OKボタンを押して、LT変換進めてまいりましょう~!!
ぽちっとな!!
あ、そうそう、このLT変換って結構重たいデータ処理みたいで…
やたら時間がかかったり、なんなら一瞬クリスタが真っ暗になってビビったりする瞬間とかあるけど、取りあえず焦らずじっくり待ったげて
ごくごくまれに、そのままクリスタ落ちる場合もなくはないらしいので、線画抽出する直前のところで一度上書き保存はしておいた方が安心かも…!!
先に言えよ、って感じですねwスミマセン
…というわけで!
出来ましたよ~!!LT変換!!↓↓
ヒャッハー!!いい感じ!!
これをイチから描き起こす手間を考えたら、ずりずりドラックしてポチッとするだけでここまで出来ちゃうなんて神の所業としか言えないですよねぇ
ありがたや……ありがたや……(拝)
ただ……この時点で
「やったぁ~!!これでトーン貼って完成~!!
」
と思ったそこのアナタ…!!!
甘~~~い!!!甘すぎるわよっ!!!
屋台の水飴よりも甘すぎらぁ!!
(今、屋台で水飴売ってるのか知りませんがw🤣)
LT変換したものをそのまんま使うだけだと、
モロ3D感丸出しすぎだったり、
他の人物絵や背景と馴染まず浮いてしまったり…
……まぁ、要は
素人感丸出しになっちまうんですよ!!!
描き起こしたものも、
トレースしたものも、
3Dを線画抽出したものも…
等しく同じ世界観として馴染ませてやらねば、プロの仕事とは言えねぇ!!!
……というわけで、大変お待たせいたしました…!!
よう~~やく!!
本題である
線の強弱についてのコツや、
描き込みのコツあれこれを、
今回のサンプルを使って説明して参りたいと思います…!!
Σあ、もちろん次回からね?!
今回はかなり尺が来てしまったので
次回、楽しみにお待ち頂けましたら嬉しいです~!
また次回!!