蓄電池を4月に導入して、もうすぐすると一年になります。
実際、蓄電池を家に付けてどうだったか?という話をしたいと思います。
ウチが付けた蓄電池はスマートソーラー というところの蓄電池
実際、スマートソーラー選定時は実績も出てこないし、大丈夫なん?
お金だけ取られたりしない?なんて心配やったなぁ。
けども、同価格帯では性能的に一番良かった。
ていうか他の選択肢が無いという状況やったね。
ウチは新築時に付けた太陽光発電システムに、システム構成を変えずに蓄電池を取り付けたかったのねん。
システム構成を変えずにというとこで曲者なのが、パワーコンディショナーというもの。
インバータと充放電を制御する機械なんだけど、よくある蓄電池は既存の太陽光発電システムのパワーコンディショナーを入れ替える前提がほとんどなのね。
それは理にはかなってるんだけど、別々で入れたい時は厄介なのね。
ウチの太陽光発電システムはカナディアンソーラーの物だけど、理想的には太陽光発電システムと同時に蓄電池を導入してしまえば、問題は発生しなかったのだけど。。。
ぶっちゃけ金額がエライ金額だったのね。
ムリムリムリムリという金額でしたなぁ。
なので、別の蓄電池を探しましたね。
単機能と呼ばれる蓄電池を探しました。太陽光発電システムとパワーコンディショナーを共有するシステムを通称ハイブリッドと呼んで、別々のパワーコンディショナを使用するのを、単機能とかフレキとか呼ぶようです。
そうそう、太陽光発電システムのシステム構成を変えないで蓄電池を入れようとすると単機能型の蓄電池になっちゃうんだよ!
単機能蓄電池にはデメリットもあって、ハイブリッド型に対してエネルギー効率が悪い。
ん?どうしてエネルギー効率が悪いん?
蓄電池と太陽光発電の電気は直流なのねん。
乾電池が直流で、家庭用コンセントは交流っていうとイメージ付きやすいかな?
直流と交流は違う性質を持つので、家庭用の電気機器を使用するには直流を交流に変換してやる必要があるのね。
その変換の際に電気が少し失われてしまうのね。
太陽光発電で得られる電気は直流なので、蓄電池にそのまま充電できちゃう。ハイブリッド型は太陽光発電で発電された電気を直接蓄電池に貯められるのねん。
しかし、単機能型は太陽光発電から充電する際に、直流→交流→直流という感じで、1回交流に変換して、更に直流に変換するのね。
充電時の変換時のロスが、1回分多いんです。。。
なんでそんな無駄なことするん?
ハイブリッド型は蓄電池と太陽光発電で1つのパワーコンディショナを使うけど、単機能型は蓄電池で一つ、太陽光発電で1つ、合計2つのパワーコンディショナを使うんだよね。で、充電する際にお互いのパワーコンディショナを通るとな。
パワーコンディショナは交流網で接続されているので、仕方なく変換をかける感じなの。
自分の計算が間違って無ければ、太陽光発電で1kWh発電して蓄電池貯めて、実際蓄電池から電気を取り出すとなると、0.92kWhくらいになってしまいます。
8%くらいのロスになるのねん。
結構ロスあるやん。。。もったいない。
ジワジワと削り取られて苦しむのね。。。
因みにハイブリッド型でも、太陽光発電から普通に電気を使う場合も、3%〜4%ロスするのね。
蓄電池からの給電も5%前後ロスするものが多い感じなのね。
まぁ、あれなの。単機能型の蓄電池はハイブリッド型の蓄電池より3%程効率悪いのねん。
昔の消費税くらいやん。
そんくらいやったらまだ良かったのになぁ。
単機能型はデメリットだらけかというとそうでもなく、太陽光発電システムに手を入れないからシステムの保証が切れないのね。
後は、停電時はハイブリッド型より大きな電力を使えるのね。
パワーコンディショナがそれぞれ2つだからそれぞれの合計出力が使えるはずなのね。
まぁ、大体のハイブリッド型も自立時2kWくらいは使えるし、スマートソーラーのハイブリッド型は3kWの出力できるやんね。
停電時に3kW以上の出力が必要かは疑問やわ。
ハムヲ家ではエコキュートとエアコンとIHと乾燥機を同時に使うと3kW超える時があるのねん。
停電時はちょっと大人しくなるやろ。。。
実際、蓄電池入れたけど、コイツだけで停電時も普段と変わらない生活ができるかというと微妙なのね。
冬以外の季節で、晴れが続けばという条件下になっちゃうのね。
真冬は単純に容量が足りないのね。
日が暮れてから登るまでエアコンをつけっぱなしにしてると、他の家電と合わせて大体12kWhくらい消費するので、そもそも蓄電池の容量が足りないのね。
停電時にエアコンをつけっぱなしにするのか。。。
そもそもスマートソーラーの蓄電池は容量11.5kWh実行容量9.8kWhと大きい方なんだが。。。
寒いのは嫌なのねん。
実際冬の晴れた日の電気消費はこんな感じ。
夜中が足りんのねん。
そして晴れん。冬は2日連続で晴れない。。。
天気悪い日は?
冬の天気悪い日は最悪なのねん。
発電しないから、全然蓄電してないやん。。。まぁ、電気買ってまで蓄電はしなくていいか。。。
更に、気温の低い日は晴れてても最悪なのねん。
晴れてても、蓄電池に充電されにくいのね。
あー、午前中は蓄電池が満タンになってないのに売電してるね。しかも電池容量の減りが早い気がするね。
蓄電池もリチウムイオン電池だから、寒いと充電されにくいし、放電も早いのね。。。
逆に、春夏秋は1日くらいなら、停電中で日が照らなくても問題なく電気を使うことはできると思うの。
この日は、雨で謎に乾燥機まで使ってたはず。
そういえば、スマートソーラーのトラブル時の対応はどうやったん?
トラブルなんて無かったのねん!と言いたいところだけど、やっぱりあったのねん。
導入時にモロモロと、途中で一回充放電電止まったのねん。
その時は基本電話対応だったのね。
至れり尽くせりのフルサービスを受けたい人には向かないのね。
良くも悪くも一緒にやっていきましょうという感じ。
良いところ
・メールも電話も対応は早い
・割とこっちに寄り添ってくれる
・あまり大した事ない質問(なんかエラーコード出てるけど何なん?とか)のレスポンスは早い。
悪いところ
・出張となると直ぐには来てくれない(大体2週間以内くらいの訪問調整になる)
・基本の対応が土日だけ。
まとめ
良いところ
・蓄電池と太陽光発電で春夏秋の電気代は殆かからなくなる。
・停電時でも電気問題なく使用できる
・ユーザー対応は丁寧
駄目なところ
・冬の寒さに弱い
・冬は容量が足りない
・訪問が遅い
ハムヲさん個人的な感想としては、太陽光発電システムって、やっぱり蓄電池有りきのシステムじゃないかなぁと。
太陽光と蓄電池の発電システムは、収支的には電気代が大きく下がらない限り、トントンじゃないかなぁと感じます。ちゃんと計算してないけど!
コスパでいうと、電気の買い取りをしてもらえる太陽光発電だけ乗っける方が良いのは事実。
けど、太陽光発電の買い取り価格も下がってる、ていうか正常化に向かってる。そうなった時、太陽光発電だけを乗っける家って多くはないんじゃないかな?どっかみたいに義務化するって言うなら別だけど。
しかも、発電システムという視点で見ると、太陽光発電システムてアンバランスなのね。安定性に欠ける。欠けすぎる。
晴れた日中だけの補助的な発電システムなんだよね。
蓄電池を併用することで、その安定度はグッと増すことが解りました。電気自動車とのv2hもいい選択肢だと思うのね。
曇ったり、晴れたりの日でも、消費に対して太陽光発電の容量さえ足りていれば、自宅に小さな発電所がある感じです。
しかも、蓄電池と太陽光発電を同時に導入すれば、共通するユニットもあるので、価格は抑えられるのね。
正直なところ、太陽光発電システムという仕組みには蓄電池は必要不可欠だと思うんだけど、太陽光発電だけが先行しちゃったしねぇ。
最初から太陽光発電には、蓄電池必須で導入していくべきだったと思う。
政府の失策だと思うわ。まぁ、家庭の補助的電源な役割だっていうのかもしれないけど。
あとは、太陽光発電事業者には蓄電設備義務化を条件付ないといけなかったんじゃないかな。
昼間は勝手に大電力を発生させるけど、夜はその他の発電事業者でなんとかよろしく〜って、電気というインフラを支える事業としてどうなんかなぁと。
晴れたり曇ったりで出力が不安定なところで、それを安定さすのは大手事業者でよろwってなると、しんどいと思うんよね。
まぁ、何が言いたいかっていうと、
スマートソーラーは安心して使えると思います!っていうのと、蓄電池は付けて良かったと思えました!ていうところです。太陽光発電システム全体で考えると、ペイできると思う。
いや、金銭的には太陽光単体より損してるやんて?
そこは、アレよ。小さな発電所っていうロマンよ、ロマン。
そして最後に一言。
使用する電気プランはよく考えろ!です。
いや、本当。もっと電気買うと思ってたわ。
完成形太陽光発電システム舐めてたわ。
以上(*´∀`*)