チューリヒ美術館展@新国立美術館 | えぴごーねん

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感想とエピゴーネンです。
自分の感じたことだけをただただ綴っていくだけです。

前回の更新よりだいぶ期間があいてしまいました。
この間にいろんな美術館、演奏会に行きましたが、ここでは先日いったチューリヒ美術館展の感想について書きます。

今回の展覧会概要です。
スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館のコレクションを、日本で初めてまとめて展覧し、出品されるのは幅6メートルにおよぶモネの大作やシャガールの代表作6点に加え、ホドラーやクレーといったスイスを代表する作家の珠玉の絵画、さらにはマティス、ピカソ、ミロといった20世紀美術の巨匠の作品など、 これまでなかなか来日の実現しなかった印象派からシュルレアリスムまでの傑作70点以上が集まった。スケッチや習作がほとんどない、まさに「すべてが代表作」といえるラインアップである。

チューリヒ美術館展について
スイスを代表する美術館のひとつで、中世美術から現代アートまで10万点以上の作品を所蔵しています。特に19世紀の印象派以降の近現代美術コレクションの素晴らしさで知られ、スイス出身のホドラーやジャコメッティのコレクションは世界屈指の規模を誇ります。18世紀末にチューリヒの町の芸術家や鑑定家たちが立ち上げた小さな集まりに端を発し、1910年に建物が落成したチューリヒ美術館の運営は、今日でも市とともに、2万人のチューリヒ芸術協会の会員に支えられています。2017年には新館を完成させて、スイス最大の美術館となる予定です。
(引用元:http://www.nact.jp/exhibition_special/2014/zurich/)


今回の展覧会の目玉はなんといっても印象派を代表する画家クロード・モネの《睡蓮の池、夕暮れ》(1916/22)である。
睡蓮の池、夕暮れ
モネの生涯のテーマである「睡蓮」。200を超す作品に描かれ、連作として今年もいくつもの展覧会で《睡蓮》が来日しているが、それらの作品と異なるのが、その大きさと形である。
昨年の12月から今年の3月にかけて国立西洋美術館で開催され、30万人が来場した展覧会、『モネ、風景をみる眼——19世紀フランス風景画の革新』にて3点の「睡蓮」が展示された。その1つ、国立西洋美術館(松方コレクション)所有の《睡蓮》(1916)のサイズは200.5×201cmという正方形に近い形であった。
睡蓮1916
今年の6月末から9月に世田谷美術館で行われた『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展——印象派を魅了した日本の美』でも《睡蓮》(1905)が展示され、これは89.5×100.3cmと先ほどの作品に較べ、一回り程小さいが、ほぼ正方形のような形をしている。(ちなみにこの展覧会は11月末まで京都市美術館、来年の1月から名古屋ボストン美術館で開催される)
睡蓮1905
しかし、今回展示された《睡蓮の池、夕暮れ》は200×600cmと横に大きく圧倒的なスケールで描かれている。
そして、睡蓮の水面に反射した夕暮れの太陽が放つ情熱的なエネルギーは、モネの内側に秘める炎を描いているように思われる。観るものに訴えかけてくるようなその尽きることのない生命力とその圧倒的存在感。激越に満ちた色彩の絶妙なバランス。熱情的で生きる活力を振り絞るような叫びと刹那の悲哀が織り交ぜられたこの作品。画像とか写真などでは素晴らしさは伝わらないと思います。是非きちんと自分の眼で筆致の1つ1つを確かめることをおすすめします。

もう1つ。
超現実主義(シュルレアリスム)を代表するドイツの画家、マックス・エルンストの作品『都市の全景』(1935/36)。
都市の全景
不穏な空に浮かぶ黄緑色の円は月なのか太陽なのか。手前側のディテールを緻密に仕上げ、古代遺跡のような荒廃した建物は編み目のついた型をキャンバスに押し付けて描かれている。巧妙ながらどこか不安げな廃墟。混沌に満ちていた世界をこの黄緑色の月が、人間に代わって支配しているかのようである。まるで戦争のあとであるかのように。

ほかにもモンドリアンの《赤、青、黄のあるコンポジション》やホドラー、ヴァロットンをはじめとして多くの画家による素晴らしい代表作が集結してます。
しかし、残念なことにダリとキリコの絵は一作品ずつしか来日してないのですが、キリコ展が12月末までパナソニック汐留ミュージアムで開催されているので満足できなかった方はこちらもどうぞ。
そして印象派の展覧会もまだまだあるので余裕のある方はどうぞ。

印象派のふるさと ノルマンディー展——近代風景画はじまり
9月6日~11月9日 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ
10月18日~12月14日 Bunkamuraザ・ミュージアム

ボストン美術館 ミレー展—傑作の数々と画家の真実
10月17~1月17日 三菱一号館美術館



あと今回の展覧会の詳細
チューリヒ美術館展 —印象派からシュルレアリスムまで
2014年9月25日(木)~12月15日(月)
休館日毎週火曜日
開館時間午前10時~午後6時 金曜日は午後8時まで
*入場は閉館の30分前まで
国立新美術館 企画展示室1E
http://zurich2014-15.jp

ぜひみなさん足を運んでみてください。
きっとまたそのうち更新します