「収録でかなり疲れたんでしょ？ 」
現場の麻也らしくない優しい言葉と笑顔にも、
諒は甘える気分にはなれなかった。
「いいや、別に。」
すると須藤が、
「麻也さん、諒さんの仕上がりすごくよかったんですよ。
スタジオの人間、みんなびっくりしちゃって。
オンエア、絶対見てくださいね。ビデオ渡しますから。」
「えー、楽しみだなあ…」
その笑顔は紛れもなく恋人のもので…諒は複雑な気持ちになる。
すると須藤は何ごとか思い出したらしく…
「そうだ。社長からお二人にプレゼントがあるんですよ。
真樹さんと直人さんには内緒で…」
と話し始めたのは、引っ越した時にも言われた、
それぞれの仕事部屋に置く簡易ベッドのことだった。
●作者の雑談とｲｴﾓﾝ記録のブログは別のブログになりました。ｺﾁﾗです●
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