京都2日目のお昼、母が近所に美味しいラーメン屋さんがあると言うと
父がラーメンを食べたいと言ったので、母と二人で行ってきてもらいました。
私はラーメン嫌いじゃないのですが、夜は焼肉と決まっていたので、
さすがにコッテリ続きは嫌だなと思い、昨日の残り物を
適当に食べるからと言って行かなかったのです。

レンジでご飯やおかずを温め、簡単にお昼を済ませました。
リュックに入っているガムを取り出そうと思った時に
リュックを床にドスッと落としてしまったのです。
すると「hamuちゃん?」と祖母の声が聞こえたのです!
一瞬、母たちが帰って来たのかとも思ったのですが、
いくらなんでも早過ぎ…
耳を澄ませてみました。でも、もう何も聞こえません。
祖母の仏壇とお骨は、以前祖母が寝ていたベッドの位置にあります。
きっと、おばあちゃんだ…
私はその部屋のドアを開け、おばあちゃんがこっちにも入って
こられるようにしました。

祖母が亡くなったとき、私は体調が悪くて、とても一人で新幹線には乗れない
状態で、葬儀には出られなかったのです。
しかし、母はお骨が置いておけるギリギリまで側に置いていたのです。
きっと成仏するのはこれからです。
納骨は母の体調にもよりますが、ほぼ決定で、
亡くなってから丁度1年目の日だそうです。
なので、年末年始に私が京都へ行く時には、もう祖母は居ません。
祖母は私が来たのを、分かったのだと思うのです。

しばらくすると、母たちが帰ってきました。
その話をしながら、「ほら、だからここ開けたの」と、ドアを見ると
閉まってる!
ママ、帰ってきてから閉めた?「閉めてへん」
パパは?「知らないよ~」
母は、「もしかすると無意識のうちに閉めたかも…」と言いましたが、
状況的にそれは難しいのです。
でも、私が気づかなかっただけかもしれません。
ドアのことは分かりませんが、あの声は間違いなく祖母だと思うのです。
最後に会えてよかった。