あまりにもしれっと深圳航空が関空線からA320を撤退させました。
毎日2機がやってくるのが定番で、最後の5,6年はB-1683,B-1685,B-8077,B-8078,B-8079,B-8219,B-8220の8機が事実上の関空専属機材としてかわるがわるやってくる状況でした。よって筆者はレジ整理にあたって探せど探せどこれらのレジしか出てこなくて大変な目に遭いました。しかし唐突にA320での運航は終了し、同機種での運航は中部を残すのみとなってしまったのです。
で、代わりに関空線に投入されたのが737MAX。2018年に5機を導入したあと一旦デリバリーは中断。2023年にグループ昆明航空から2機を移籍し7機体制に、2024年に入って再び新造機の導入を再開。2025年9月にも1機が追加され現時点で14機を数えます。
コンフィグは全機2クラスで計162席。ただし昆明航空からの移籍機は同じ2クラスでも14席多い176席仕様です。
日本路線には2024年以降の自社導入機のみを投入、それ以前の機体は現時点では中国国内線運用に徹している状況です。
筆者は定期的に関空に顔を出しているためそのほとんどを回収することが出来ました。
その中で筆者が少し????と感じたのがこの機体。
737MAX-8 B-20ER
このB-20ERというレジの機体です。
もちろんもちろん撮っている時は何も思いやしなかったのですが、取り込みながら変な感覚を感じなくもありませんでした。
そしてハタと気がついたのです。
この機体、ちょっとタイトルがおかしくないか....?
さあ血が疼いてたまりません。
日頃真横を溜めているので比較は容易、早速捕獲済みの6機を呼び出し同アングルから確認しました。
737MAX-8 B-20DZ
やっぱり違いました。
ちょっと大きくして見てみましょうか。
英字タイトル"Shenzhen Airlies"の"s"と漢字社名「深圳航空」の間は、B-20DZではほぼ窓一つ分真上に余白があります(さんずいがギリギリ窓にかかるくらい)が、B-20ERにはそれがありません。そして明らかに漢字社名の文字間隔が広がり「深 圳 航 空」になっています。
これが違和感の正体でした。
新造機も含め、今のところB-20ERだけの仕様のようで、エラー塗装機といってもいいかもしれません。
ちなみに737-800はというと、これも(全機は見れていませんが)ほぼB-20DZと同じものでした。
ところで深圳航空の737-800の尾翼デザインには小さな差異ですが2種類あるのはご存知でしょうか。
ラダーの根元付近をご覧いただきたいのですが、足元に伸びた3本ののうち一番FWD側の線が一直線に消えるもの(写真:B-5670)と少しカーブを描いて根元に消えゆくもの(B-1938)の2種類があります。曲線ロゴ機ではこれによって鳥マークの頭の部分と胴体(?)の部分に少し開きが出ています。
曲線ロゴはA320で使用されているもので737にも多数が存在します。
A320neoの導入も始まっていることからまだまだ深圳航空ではA320が主力であり続けます。737MAXの尾翼にもいつかパターンが現れるかもしれませんね。
そんなわけで今日は深圳航空でした。あまり日本側の就航地が多くないこともあり存在感はちょっと関空以外ではどんなものか分かりかねますが、見かけたら、そしてB-20ERが来たらば、そっとタイトルをチェックしてみてください。