・JA23JJが帰ってくる?
もう何年か前の話になりますが、需要減退の影響があってオレンジライナーのA320は6機が本家豪州ジェットスターへ移籍しました。
この時移籍したのは
JA06JJ、JA11JJ、JA12JJ、JA17JJ、JA18JJ、JA23JJ
なのですが、このうちVH-YXTとして豪州へ渡ったJA23JJがFレジにリレジのうえストア、そして再び日本国籍を取得予定(
https://www.planespotters.net/airframe/airbus-a320-200-f-whur-unknown/e9j0jq による)という動きがちょくちょく見られるようになりました。どうも日本に戻ってくるつもりらしい(?)のです。
↑探してみたら真面目な写真が一枚もなくてひっくり返ってしまった。帰ってくるならばぜひ撮り直したいところ。
現状F-WHURになっているとされていますが、そもそもFレジになっているのかは怪しい状況で、2025年8月24日時点では豪州の登録がまだ残っています。
→2025.08.30 Fレジになったらしい????(検証中)
上に引いたプレーンスポッターズは比較的信用できるサイトですが、たまにステータスがずれている時もあるのでそれに書いてあるからと言って丸々その通りに受け取らず裏を取る努力が必要だと筆者は考えています。
ADS-Bは航空機からの信号なので信用できますが、それを元にしたFlighAwareではVH-YXTとして7/7にメルボルンを発ち、ダーウィン、クアラルンプール、カイロ、マスカットを経て7/9に南仏フランカザルに到着しています。
なおVH-YXTの所有者はJLX PINK CO., LTD.として所在地も東京になっています。勿論オペレーターは本家JQなのですが他の5機も全て所有者は以前日本企業のままとなっています。つまり本機が本当に帰ってくるとすると、需要次第では他の5機も復帰への可能性が開かれることになります。
一旦仏籍を挟むのは長期離脱ではまれにある事例で、例えばバニラからピーチへの移籍機も一度仏籍になってから(操縦席などの)仕様統一の整備に向かっています。
・いつ、そしてなぜ帰ってくるのか?
具体的な復帰の日程は知る由もありませんが、ストアされているのであれば月単位での先の話になると考えるのが素人目には合理的です。そろそろ具体的な冬ダイヤのスケジュールが公表される時期ですが、そこからパターンに落とし込んで1機分運用が増えていれば冬ダイヤに合わせて戻ってくるという推測もできます。
そもそもジェットスターの機材計画はジャパンが建てているわけではない(はず)ので大手のように何機削りますとかが全く掴めないのです。例えばJA08JJは一時期売りに出ていたのですが結局何事もなかったかのように飛び続けていることからこれも諸々の事情から取り下げになったのでしょう。雑誌類の記述などを見るにどの会社でも退役順序やそもそも退役の話が消えることは日常茶飯事なので、我々の知らないところで今も退役しそうになっている機材があるのかもしれませんね。
気づけばジェットスターでは豪州外のグループはジャパンだけになり、老舗シンガポールのジェットスターアジアも運航終了してしまいました。3Kのフリートも入れ替わりがかなり激しかったのですが、最後に残った機体は一人残らず本家JQへ送られました(現在進行形の方がニュアンスとしては近い)。
さすがのJQも闇雲に機材を増やすわけにはいかないでしょうし、先に述べた所有者の関係で(需要も戻りつつあることだし)日本へ送り返すことにしたのかもしれませんね。
・また「JA23JJ」として帰ってくるのか?
所有者が変わらなければ、日本の航空機登録制度上再び「JA23JJ」を登録しなければなりませんが、逆にオーナーが変わってしまった場合は同じ根拠で別レジにする必要があることから「JA26JJ」もしくは「JA29JJ」("26~28"は末尾がLRながらA321が抑えている」になるのかもしれません。仮にも冬ダイヤで復帰するとして、新しいレジの予約登録がなければそのままJA23JJが復活するはずです。
さていつもより以上に「らしい」話の寄せ集めになってしまいましたが、旅客機が海外で活躍ののちまた帰ってくるとなるのは日本では珍しいケースです。本当に帰ってくるのかどうか注目です。