最初に断っておきますがリペの予想は不可能です。なので予測を超えた憶測に近しいものになります。

 

リペとはリペイントの略で、筆者は「(部品)がリペられた」とかいう使い方をします。

整備によっては胴体のみで主翼はリペらないパターンも存在しますが、主翼も含めた場合はフルリペ(フルリペイント)と呼ぶことにしています。

前者にどんなパターンがあるかというと、例えばJA801Aがサバからノーマルに化けたときは主翼の再塗装は見送られ次ぐJA802Aは主翼も含めた再塗装(フルリペ)を受けています。ほかにJA745Aが鬼滅3になったときには主翼のリペは見送られ製造時のコロガードを維持しています(その後のノーマル化でも維持)。

 

こんなふうに、機齢にさほど差がないJA801A,802Aですらリペの内容に差が出るわけで40機近い738にも当然機番の順に…なんて安直な考えがあてはまるわけもありません。なので無理を承知で予測してみようやというわけなのです。当たる確率は…年賀状の当選くらいですかね(あれハードル上がった?)

 

 

で、予測していく上で適当な造語を使うのでそれは以下の内容を参考にしてください。なんか読者がいるみたいなつもりで書いてますがこれ読んで下すってる方いらっしゃるのかしら。
 

なにしろいちいちリペの種類を細かく書いているとキーボードを叩く指が死にます。

 

前書きがA346くらい長くなってしまいました。

さて、予測する上で参考にしているのが、現時点のリペスタイルと塗装の傷み方です。

また前回のリペがいつかを含めて考慮し、次なるリペ送り機を絞り込んでいきます。

 

まずは前回の「塗装分類と変遷」記事で言及したぶんについて現状を整理しておきます。

IOJタグラインの項目でJA69ANについて「主翼上面の褪色が激しいことから近々フルリペを喰らうのではないか」と記述しましたが、公開から1ヶ月に満たない5/9に済南に送られ5/26現在も帰国していないことからおそらく第三次フルリペが施行中であると推定するのがストレートです。
↑↑【結果発表】第三次フルリペ適用↑↑

 

この機体は尾翼のANAロゴが元から補正済みであるので内容としては通常の第三次フルリペとして完成するはずです。

JA69ANの5日前にはスタアラのJA51ANも済南に送られていて未だ帰国していません。スタアラ終了が噂されていますが3M8の導入が控えている手前ここでノーマル化するのは何ら不思議ではありません。この場合だとしても第三次フルリペに仕上がると予想できます。WLはJA60ANの事例から、左右でずれている場合にはL2に統一されると予測しています。ただし先例がJA60ANしかないこと、元来はL1だったことを踏まえるとL1に沿って仕上がる可能性も否定できません。

↑↑【結果発表】第三次フルリペ適用↑↑なおWLもL2適用

 

現状のフルリペ進行状況を見ると、JA51AN~JA81ANにフルリペが普及していて、うちJA61~64ANは第一次フルリペを、JA70~72AN,77AN,79~81ANは第二次フルリペを施されていることからこの空き番がフルリペの対象になりやすいのではないかと予測しています。このレジから第三次フルリペ適用済みの機体を除くと、

整理するとJA53~57AN,59AN,65AN~66AN,74AN~76ANが上がります。

これらの機体にまずはフォーカスを当てていきましょう。

JA53AN

2024.05 済南にて主翼のみのリペが行われたのでもう少し時間的猶予はあるとみています。

またこの整備で胴体のトリトン・モヒカンブルーの剥がれがタッチアップされており光線状態によっては色合いにズレが見えます。
また2022年5月末から6月頭にかけて剥がれが目立った尾翼の補修が行われていますがこちらは羽田で処理したようです。

辿っていくと前回のフルリペはおそらく2016年7~8月でしょう。

Before:https://flyteam.jp/photo/1931621

After: https://flyteam.jp/photo/1958079

大きく塗装が綺麗になったのでここが前回のリペと考えられます(撮影期間の空き方も一致)。

仮に塗装の耐用期限が10年(*)とすると、来年の今時期にはリペが入るのではないでしょうか。

まずは主翼のみ更新したこともあってさらに何年か先になるかもしれませんが、そこはどういう規定なのかは知る由もないためかなり広めにみておきます。

*...JA68ANをサンプルにするとどうも10年以上リペっていない?ようでもしかすると今年の整備が導入13年目にして初のリペだったのかもしれません(Wi-Fi装備、IOJタグ入りのタイミングで塗装や汚れに変化がなかった)。そうすると耐用期限は15年以内?

↑↑【結果発表】2025年4月MROJ整備フルリペなし

 

JA54AN

こちらは以前の記事で触れた通り2024年3月に主翼の腐食があったことから(それが理由とは明言されていませんが、タイミング的にそう考えるのが自然です)主翼のみの更新が行われています。
こちら前回のフルリペはJA53ANの後2016年の8月~9月にかけて行われたみたいです。別記事で言及していますがこの時特大IOJタグは消滅してしまっています。
before: 

https://flyteam.jp/photo/1954416

after: 

https://flyteam.jp/photo/1986395

53ANと同じで理論上あと1年は持つこと、主翼構造の修理が通してあるはずなのでまだ期限は先なのかもしれません、ただしタッチアップ痕が目立つ機体でもあるのでそういった意味では案外先は長くないとも推定できます。
 


JA55AN 

この機体は2022年の9月に済南まで整備に出ているものの、Vスタ構造部上層スキンの変色箇所が修正されていないのでここではフルぺにはかけられなかったんですね。また2015年9月の整備で「心をひとつに🔴がんばろうニッポン」(懐かしいですね)の上からIOJタグが貼られたので下地の白が目立つのが特徴でした。これがなくなった時がフルリペなので2016年11月の台北整備がそれにあたるみたいです。この機体はこのタイミングでWi-Fiも取り付けられたみたいですね。

before: 

https://flyteam.jp/photo/2066254

 

after: 

https://flyteam.jp/photo/2124799

 

そうすると今年の10月には塗装耐用期限に仮定した10年が経過することになります。この機体は主翼も特に更新していません。最新の塗装劣化状況を探すにはtwitterが適しています。
主翼はJA68AN/JA69ANほどは劣化していないように見えます。

 

 

 

ちなみにJA68ANは整備直前でこれくらい劣化していました↓

 

もちろん光の加減で程度は異なって見えるとはいえかなりタッチアップ痕が目立っていました。

昨年9/8-27の台北整備では塗装類がいじられなかったため「あれ?」という感じです。

 

JA56AN

筆者の中では伝説級のエラー塗装機JA56AN、こちらもだいぶん劣化が進んでいますがエラーが起きた時が前回のリペなのでわかりやすいですね。

before:

https://flyteam.jp/photo/2102364

 

after:

https://flyteam.jp/photo/3062077

 

2017年2月の整備でこうなったので、耐用期限10年のざっくり計算であと2年は持つことになります。ですが10年未満でのリペイントも全く特殊ではないため、タッチアップ量を見るに来年かなあと踏んでいます。先日の整備でも塗装に関しては処理がされないなど一番予想が難しい機体です。

 

JA57AN・JA59AN

JA56ANと同じで1/6-1/23の済南整備で塗装はいじらずAKX+738タイトルだけ記入して帰ってきました。よってもう少し活躍するとは思います。ロゴフォントに若干の差異があることと綺麗になったところから2017年3月(フェリーイン不明、帰国3/27 NH9420)の済南整備が前回のリペと判断できます。
before: https://flyteam.jp/photo/2127071

after: https://flyteam.jp/photo/3746291

そうするとまだまだ期限までは余裕があり、また特段派手に剥がれたり傷んでいるふうでもないので見えない箇所の問題がない限りはしばらくこのままじゃないんでしょうかね。

 

JA65AN・JA66AN

これらの機体はまだ傷みが少ないので今のうちにリペってしまうか、もう少し生き延びるか(当たり前か)だと思っていますが、今JA66ANがMROJにいるのでその動向次第でJA65ANの動きも見えてくるのかもしれませんね。