737ユーザーにはお馴染みのBSI。スカイマークではこのBSIが3種類ある気がしたので比較しましょう。

まずはキャビン概観。

JA73NTのキャビンです。紺色からベージュに変わったレザーシートが特徴ですが、今回はシート以外のところも見ます。

天井のデザインですが、最前列から最後方までスッキリ見通せます。スッキリ型と名づけましょう。

スッキリ型:JA73NF,JA73NG,JA73NQ,JA73NT,JA73NU,JA73NX,JA73NY,JA73AA

 

 

こちらがJA73NRのキャビン。大きな変更がないようには見えますが、いくつか相違点があります。

 

非常口の後方に蛍光灯が取り付けられた形態です。

これに伴い、「←非常口 EXIT→」のプレートも下に下げられました。これに伴い、というのはこの蛍光灯の基部で非常口案内板が見えなくなることを避けるために下に下げたと考えるのが合理的、ということであります。

 

 

この蛍光灯の配列パターンは他にも、

先ほどよりも長い蛍光灯が2組取り付けられているパターンも存在します。

前者を蛍光灯I型、後者をII型としましょう。

II型のうち、JA73AB,ACは各種照明の設計が変更されました。ちなみにJA73AAはSATCOMこそ持ちながらキャビンはETOPSに対応していません。

左がAB、右がそれ以前。完全に埋め込まれて無印良品っぽい(?)デザインに変更されました。

 

 

蛍光灯I型:JA73NH,JA73NR

蛍光灯II型:JA73NJ,JA73NK,JA73NL,JA73NM,JA73NM,JA73NN,JA73NP,JA73AB,JA73AC*. *...LED
 

II型に関しては機番を紐づけると法則が見えますね。

NJ、NK...とくればもう察しのETOPS取得機です。II型をETOPS型と改名しましょう。

そうすうるとスッキリ型と蛍光灯I型の規則が見えません。JA73NHは既に退役しており、残存はNRの1機のみ。基本的にスッキリ型を、ETOPS機を除いて導入してきた中でなぜNHとNRだけこの形態に変えたのか。別に導入最終号機でもないし不思議です。一つ鍵になるとすればカスタマーコードがFH、NHはHXです。

HXは他にNPなど複数機在籍しますがいずれもETOPS取得機であり非ETOPSのHXはNHのみになっています。そうなるとETOPS機はなんらかの事情でさておきリース会社の意向で照明配置が変更されたと考えることもできます(完全憶測)。

 

あまり素材を持っていないので粗き画質を詫びつつNTとNRの最前方区画の照明を確認します。照明配置によって最前方の照明も異なります。

JA73NTでは間接照明(というのかしら?光源を半透明プレートで覆う)を採用しているのに対し、

蛍光灯I型には1組の蛍光灯。

ETOPS型ではこの蛍光灯も2組になっているので、中央部の蛍光灯レイアウトにここの配置も相関します。

 

基本的にスッキリ型を採用しつつ(そしてなぜか1組配列の蛍光灯を2機だけ導入)ETOPSには2組の蛍光灯が配されている、と考えると混沌としたキャビンが少しは整理できるのではないでしょうか。