暑くて前書きが思いつきませんが夏ですね。夏なので沖縄ですね。沖縄といえばRAC。なので時節柄RACを調査しましょう。

【今回の調査テーマ】

琉球エアコミューターのDHC8は100とQ100が混在するとの記述を発見したので、これの真偽を確認する。

 

【調査方法】

公的機関の資料並びに書籍を第一に信頼のおける資料として取り扱い、これにおいて確認が取れない場合または写真資料に依る場合はネットを参照した。

 

【調査進行状況または関連事項】

まずはテーマを提起した文献はRainbow IslandさんのRACの項、概説欄第2段落6行目(https://rainbow-island.jp/jal_dhc8.html) において「RACでは1997年に導入された2機に続いて、2000年と2003年に1機ずつ(筆者注:JA8935,JA8974)を増強しているが、この2機は機内騒音低減システムを装備したQ100型というモデルになっている」との記述がある。

また旅客機の動画を多数挙げていらっしゃる映像作家Naoさんも「Q100ではなく無印100」の存在に言及しており(https://twitter.com/nao_na/status/1374641562353770496?s=46&t=NTbJYaKpn2yyPZuUvDTs5Q)一定数の人にこの見解はあるとみられる。

これに関する同類の記述または内容は手元の資料またはインターネットの書き込みなどにおいては確認できなかった。

そもそも「Q」はあくまでボンバルディアの商品呼称に過ぎない。型式証明または書籍を含む文献においてその有無を誤植などの観点から一概に断ずることは望ましくない。

参考までに安全のしおりでは「Q100」であり、また国土交通省の記述ではQは記述されない(オリエンタルエアブリッジがQながら記述されていないことを確認している)。

 

なお外見でのQまたは非Qの識別は不能(筆者私見)であるから、機内写真を基に探ることにした。QではANVS用にマイクロフォンが機内壁面に配されている。

 

例えばORCを見てみよう。

白いマイクが見える。もしQでない機体があれば、ここはただの壁であるはずとの考え、フライチームの搭乗レビューからNVSマイクの写り込みを確認した。

 

JA8935

https://flyteam.jp/airline/ryukyu-air-commuter/review/13301/60170

こちらの機体には確認できる。

 

JA8972

https://flyteam.jp/airline/ryukyu-air-commuter/review/21368/108146

この機体にもある。

 

JA8973

https://flyteam.jp/airline/ryukyu-air-commuter/review/32772/185077

この機体にもある。

 

JA8974

https://flyteam.jp/airline/ryukyu-air-commuter/review/17005/81395

この機体にもある。

 

ということは全機がQ100ということになり、問題提起の一文と一致しない。

 

【調査結果から考えられる考察】

レトロフィットまたは就航初期の誤報(?)拡散

 

結果としてはよくわからなかった。ご存知の方はご教示くださいますと幸いでございます。