9月に入ってはや15日なろうかとしています。日差しこそキツいときはありますが、日陰に入れば秋の風を感じられる時分、これはもう年の暮れるまでは早いかもしれないですね。
さて近年、全日空の738にウイングレットにロゴが入りはじめているという新たな動きが出ています。
WLのロゴは長年初号機JA51ANだけのものでしたが、2018年に追加導入された4機のWLにロゴが入ったことで話題となりました。ここで落ち着いたかと思いきや既存の機体へもロゴ追加が行われるようになったというわけです。
さて、観察してみましょう。
737-881/WL JA51AN
導入時からの元祖ロゴ付き51AN。それまで導入が続いていた73GはWLが青一色でしたが、スタアラ塗装で全日空感を少しでも出すためか、本機に限りWLも尾翼と同じトリトン&モヒカンのロゴ入りデザインとなりました。
737-881/WL JA52AN
続く2号機からは従来の青一色へとデザインが戻り、一旦の調達完了(〜JA86AN)まで全機がこのスタイルで導入されました。
変化があったのは2018年、MRJ導入までの「ツナギ」としてリースした4機です。
737-8AL/WL JA87AN
これらの機体のWLは51ANと同じロゴ入りになりました。また、胴体のデザインもマイナーチェンジされ、日の丸がIOJタグの後ろからANAロゴの前へ移動したほか、胴体後部窓下に「BOEING737-800」の字が紺色で記入されました。
さて、これらのマイナーチェンジ塗装機がそろそろ馴染んできたかなと言うころ、今度は既存機に変化が現れます。
737-881/WL JA72AN
まずJA71ANとJA72ANが済南での整備でWLがロゴ付きになったことが確認され、話題になりました。最新4機と同じかと思いきや胴体の塗装はそのままなので完全なる新パターンです。
2022年現在、4機がこのデザインへと変更されて(JA61ANも最近済南から帰国したばかりだが写真が出ておらず不明)おり、ややスローペースながら普及が進んでいます。
またマニアックなところでいうと、実はロゴにも2パターンがあります。
JA51ANや既存機からの変更機と追加導入分のうちのJA90ANについてはモヒカンブルーが真っ直ぐ下まで伸びるデザインとなっていますが、
JA87AN〜JA89ANについてはモヒカンブルーが下部で曲線を描く76Eスタイルとなっています。
(※参考:76Eのウイングレット)
なぜこのデザインがわずか3機で無くなってしまったのかはわかりません。
知っている方がおられましたらぜひコメントをお願いします。
総計9機が飛ぶロゴ付きWL機は全日空738のまだ約1割ほどですから遭遇は難しいかもしれませんが、狙わず見られたらラッキーですね。
ちなみに最近導入が発表された737MAXのウイングレットは747-400を彷彿とさせるデザインになっていました。737のウィングレットをめぐってはデザインが少々迷走することがあるようですが、これからどうなるか注目ですね。