<ここ数本、出すネタが古過ぎました。今回は最近のお話を...>

 

8月ももう終わりですね。今年は季節感が例年並みで、そろそろ時間帯によっては涼しさを感じるほどです。

さて、8月ともなると中の人々は夏季休暇に入ります。せっかくならと遠征を企画、選ばれたのは長崎であります。

 

 

 

                        なぜ長崎なのか。

 

 

 

ひとえにそれはオリエンタルエアブリッジ(ORC)。2001年のORC改称のタイミングで導入(本当は逆ですが)されたQ200の初号機がとうとうラストを迎えるとのことで、それの捕獲を目的として名誉ある初の遠征先に選ばれたのです。

 

 

さて出発当日、お世話になるのは低価格運賃が味方のスカイマーク、BC141長崎行きです。

737-86N/WL JA73NK

 

こちらは初搭乗のレジでした。このひとつ後の便にピカチュウが充当されるのが予約時点で分かっていたのですが、現地に着いてからのスケジュールなどを考慮して朝便を取りました。

実はこの便、羽田発神戸経由長崎行という日本でも稀有な経由便です。なので、経由地の神戸から「途中乗り」したことになります。

 

さて、長崎のランウェイにタッチダウン。海上空港の長崎では大村湾サイドからの撮影ができないため、着陸滑走中というかなり無茶な条件ながらエプロンの機体を抑えます。

 

DHC8-201 JA802B (手前)

 

今回の遠征目的の早速2/3を捕獲。

802Bは退役時期こそアナウンスされていなかったものの、予備機として扱われるため基本的に運用入りしないことが判明していました。経年化によるマイナートラブルの多いORCのQ200は運用効率よりも予備機がスタンバイして1便を確実に運航することのほうが重要なのかもしれません。

 

降機した後、対馬からの便がQ200運航便と判明したのでそれまで待つことにします。

 

A320-251N JA207P

ピーチが出発していきましたが、お膝元関空より撮影条件はいいかもしれないですね。

午前の便がneo運航だったので未捕獲レジが来ることを祈っていましたがしっかり天は味方してくれ、207Pを無事初捕獲。

 

しばらくして降りてきた本命。

 

DHC8-202 JA803B

 

風はそんなに強くなかったのですがR/W32まで回って降りてきました。

撮影時点では唯一運用入りしていたこの機体ですが、実は2020年導入の新入り。801Bの代替を目的とした3号機なのです。

新入りとはいえQ200の生産自体は2010年以前に終わっていますから当然中古機を探すこととなり、結局アメリカのピードモント航空で飛んでいた機体が選ばれました。機齢自体は実は801Bよりも高いのですが数年ストアされていた分その差がないに同じか若いレベルだったのかなと推測しています。

 

さて、ターミナルを出て北側のORCハンガーのあたりを偵察してみます。

 

DHC8-201 JA801B

 

本命中の本命、手前にいました。

フェンスや建物が被っていますがまあこの程度なら余裕で許容範囲です。

普通のコミューター機でさえ経済寿命が通常の旅客機より短い15年と言われる中、なんと構造寿命の限界近い21年も活躍したこの機体。

世界でもトップレベルの離着陸回数の多い同社なので、過酷な運用を強いられ本当なら6,7年前か、なんなら10年ほど前に退役していてもおかしくないにも関わらず今まで飛び続けてきたのは本当によく頑張ったものだと思います。

 

この後は市内へ観光に出かけました。

来月から新幹線が開通する陰で特急「かもめ」が退役するそうな。鉄界隈には疎いのですが、諫早から長崎まで特急券を購入し突っ走ってきました。飛行機より揺れるし耳も痛かったですが速さは圧倒的でした。

 

日を改めて、朝は友人共々駅へ。

 

817と書いてありますんで、817系とかって感じでしょうか。地元の鉄道は線名を書いていませんからなんか斬新でした。

 

なんか関東とかでよく見る顔ですね。高崎とかこういうのいた気がします。もう数が少ないそうです。

なんだかカメラを持った人がワラワラやってきたのでナンダナンダと思っていたら彼らの目的はこれだったようです。

どうやら上の写真と同じ型式だそうです。よくわかりませんがどうなってるんですかね...?

 

 

一旦ホテルの戻ったのち再び空港へ。

最後のかもめは黒かもめ、翼なき787でした。なんか真ん中の穴指突っ込みたくなります。

 

大村駅からバスが絶望的に無かったのでタクシーを拾い、橋の手前の大村基地外周へ。

 

SH-60J 8267

どうやら部品取りらしく、エンジンも抜かれて保管(放置?)されていました。100機近く製造されたとはいえ既に大半がSH-60Kに置き換えられた今、J型はなかなか貴重です。

 

 

ヘリの流れで思い出したので市内の写真を挟みます。

OH-6J JG-31088

 

こちらは陸自の長崎ナントカ本部前に展示されていたOH-6。V字型のテールが特徴的なJ型は既に全機退役して、より新しいD型さえも完全退役済みです。

関西のあたりにはあまり展示されていない気がしたので抑えておきます。

 

E190-100STD JA241J

帰路は日航にお世話になります。筆者は二度目の、同行者は初めてのE190でした。

 

DHC8-202 JA803B

 

最後に横にやってきたのは803B。

年内にもATR初号機導入予定の同社、もうDHC8を見ることは無いのかもなぁなどと思いつつ長崎を離陸。

綺麗な夜景を眼下に見つつ伊丹へ着陸し、長崎弾丸オリエンタル捕獲の旅は幕を下ろしたのでした。