※注意!モザイクをかけてありますが患部画像があります。
疲れ果て待合室でやや放心状態
で結果を待つこと30分、
診察室に呼ばれる。
「お疲れ様。頑張ったね」
プリントアウトされた診断画像が机に置かれ、モニターにも画像を映しながら説明が始まった。
「結果だけど、うーん、良くないね……」
「食道のこの部分に、大きいおできがあるでしょ」
見た目禍々しさ
を感じるほどの物体がモニターに映されていた。
……あれ?これはかなりヤバイやつなんじゃないかな?![]()
そして、説明を聞きながらさっき置かれた診断画像の用紙をチラ見する。
(……うん?しょ、食道癌って書かれてないか、これ?
)
「……これはね癌だよ」
宣告される前に用紙見て知っちゃったよ!![]()
![]()
説明前に診断結果書かれてる用紙を、見えるところに置いちゃうのはどうなの!?![]()
そんな心の叫びは聞こえるはずも無く説明は続く。
「これね、これだけ大きいとウチでは取れないから、大きい病院に紹介状書くから」
「どこか希望の病院ある?」
年に1度病院に行くか行かないかの人間が癌の診療が出来る病院なんて知るはずも無く、無いと答えた。
「じゃあ、こちらが紹介できるのはここの病院だけだから」
国立の某病院のパンフを見せられた。
「検査の時に取った生検の結果が来週わかるからまた来てもらえる?」
「その時までに紹介状を用意しておくから」
その後とりあえずタケキャブ等胃酸を抑える薬の処方箋を出してもらい、支払いを済ませ、病院を出た。
近くの調剤薬局での受取時に具合の悪い箇所を聞かれたが、
「ちょっと食道が……」
と濁した答えしか出せなかった。![]()
これからのこと、家族にどう説明しようか、お金はどれぐらいかかるのか、色々なことが頭の中をグルグルと巡り、虚脱感と気怠さでフワフワした感覚のまま自転車で帰路についた。

