抗がん剤治療4クール目退院時にはまだ手術の日程は確定しておらず。
消化管内科の医師は年明け早めを推していたが、食道外科の説明では年明け1月半ば以降の予定と言われた。
この時点で早朝のお勤めは退職を決めていて、手術は退職に区切りが良い1月半ば以降になればと思っていた。
年末ということで本業の急な飛び込み依頼と年明けまでの依頼、繁忙期の早朝のお勤めが被ってしまい、手術に向けての体力作りと体調管理どころではなくなってしまい寝不足な日々が続いた。
寝不足の所為もあってか、眠怠さと味覚異常、嘔気に粘膜が荒れての口内炎とお腹が痛重い感じ、手足がつりまくる等々、脱毛も進み抗がん剤の副作用のオンパレードが続く中、日々の仕事をなんとかこなし続けた。
味覚異常が地味に精神的ストレスが大きいかもしれない。
塩味がだいぶ鈍くなってしまい、えぐみと苦みに感じられてしまう状態になってしまった。
年末年始、手術前の食べ納めなのにメシマズ状態と末梢神経障害のせいで冷たい飲み物も飲めないのは辛い。
そんな年末、抗がん剤治療終了後のCT検査と上部消化管内視鏡検査を行った。
内視鏡検査は2ヶ月ぶり。
1ヶ月前の検査から癌は更に縮小がみられ、転移もみられない。
順調のようでほっとした。
ただ治療開始前にはみられなかった”びらん”が十二指腸に出来ていた。
お腹の辺りで粘膜が荒れている感じがしていたのはお前だったのか……。
更に抗がん剤の点滴が終わって2週間、血管に沿って腕が痺れていたところがミミズ腫れのように腫れてきてしまった。
人によってはこのままずっと跡になってしまう人もいるみたい。
抗がん剤治療の入院では早朝パート先の同僚にスケジュールの融通に色々と協力してもらったので、年末年始は可能な限り出勤した。
30日~4日の年越し6連勤。
家に帰る頃にはぐったりで、布団に横になって気がつくと16時。
そんな年越しだった。
職場で初日の出。
そういえば酒抜きの年越しは、お酒を飲み始めてから初めてかもしれない。
次回、手術日確定と退職と入院と