■日時/2010年3月15日
■参加者/計7名

《概 要》
ごぞんじの「香嵐渓」がある足助町に近い野林町 高嶺下地区。細い山道を辿って標高400mの山の中へ入り込む。と、眼前の森林の中に点在する、曲面形状の石垣をベースにしたスキップアップの集合住宅、直径40cmもありそうな本格的ログハウス、変形多角屋根の家、舟をモチーフにした多角形の建物……。ま、おそらく日本中どこを捜しても見当たらない、森とスーパーモダン(?)な住宅が対比的に融合した風景が目に刺さってくる。これが全国から見学者が訪れる「カウロゲ・ファームビレッジ」である。


人間秘宝館-カウロゲ
●山の中に突然あらわれるユニークな集合住宅。実は足助の役場の職員住宅であった。


人間秘宝館-カウロゲ
●印象的な面構えの住まい。

人間秘宝館-カウロゲ
●ここに街から移り住んできた家族が暮らす

人間秘宝館-カウロゲ
●移定住した家族は、現在6世帯


これを実現した立役者が梶 誠さん。76歳。徳川旗本家を先祖に持つ、いまだサムライスピリットを心に秘めた人である。
1998年、小学校廃校の危機を機に、地域消滅への危機感に駆られて動き始めた梶さん。12年の間には実に様々な障害があった。あったけれど、乗り越えてきた。乗り越えられたのはリクツや理性ではない。要するに「キチガイが1人おったっていいじゃないか」と、梶さんは言っている。途中行き倒れてもいいじゃないか、やらないよりやった方がいいじゃないか、と。


人間秘宝館-カウロゲ
●協力者が集まり4日間でつくったという梶さんの秘密基地(?)で。




人間秘宝館-カウロゲ
●合鴨農法を実践しているという田んぼ。

10年やってきたら、カタチになった。総務大臣表彰も受けた。しかし一番嬉しいのは、梶さん自身の中にあった「何か(DNA?)」が動き出したこと、見つかったことなのだろう。「今が一番幸せ」と言う。
100家族が応募して、1年かけて山の中体験をしてもらい、最終的に6家族がここに来て住み、新たな地域共同体がつくられつつある。
梶さんの名刺には「循環形森林活用の実践」とある。
われわれの、とりあえず最良の教師が、ここにいる。

アレンジしてくれた黒柳さん、杉浦さん、ありがとう。